「ソーシャルギャザリング」はネットで繋がっている仲間がリアルに会って信頼関係を深めるイベントの総称。その会場はカジュアルで、屋内とアウトドア両方の活動ができる場所が好まれることから、地方の遊休施設の活用策としても注目されている。
仲間との絆を深めるソーシャルギャザリングと合宿ビジネス

JNEWS会員配信日 2017/6/5

 SNSから生まれたグループが集まり、親睦を深めるためのイベントを開催することは「ソーシャル・ギャザリング」と呼ばれている。ビジネスの人間関係においても、リモート勤務の導入などで仕事を共にするパートナーは多様になっており、従来の“飲み会”とは違ったイベントを企画して、信頼関係を深めることが重要になってきている。

ソーシャル・ギャザリングの会場としては、飲食や各種のレクリレーションが楽しめて、ビジネスのミーティングもできる場所が望ましく、カジュアルな雰囲気であったほうが参加者同士が打ち解けやすい。その点では、レストランやホテルの他にも、ソーシャル・ギャザリングに適した合宿施設の開発には商機が見込まれている。

米ウィスコンシン州ポートワシントンの農村にある「The Bunkhouse」は、1885年に建設された古い農場を改装した合宿施設で、最大で32名まで宿泊できるロッジと、100名まで収容可能な宴会ホールがある。Wi-Fi対応のインターネット、料理ができるキッチン、テレビゲーム(Wii)卓球台、ビリヤード台などの屋内施設に加えて、屋外ではバレーボールや夜間のキャンプファイヤーを楽しむこともできる。また、施設の外には、釣りのスポットやサイクリングコース、ゴルフ場もある。




この施設の利用体系は、1つのグループが貸し切る方式で、1泊あたりの基本料金が325ドル、それにルーム&ベッド使用料として1名あたり45~50ドルがチャージされる仕組みになっている。ソーシャルギャザリングの拠点となる合宿施設は、日本でも、地方の農村で増えている空き家の再生策としてもヒントになるものだ。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて

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