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シェアリングエコノミーのエリート層と
新たな信用社会の幕開け
JNEWS会員配信日 2013/2/1

 マイカーは持たずにカーシェアリング、旅行先ではホテルを使わない、不要になったものは物々交換、といったスタイルを実践している人達は、これまで、商品を売ることを本業にしてきた企業にとって、「変わり者」と映っているかもしれない。しかし、彼らのプロフィールを探っていけば、新たなエリート層とリンクしていることに気付く。

自動車を例にすると、マイカーの購入と維持にかかるコストを計算して、シェアリングの形態を模索しようとする意識が働いている。しかしカーシェアリングを有意義に利用するには、時間的に余裕のあること(他人が車を利用しない日時に買い物やレジャーに出かけられる)が暗黙の条件であり、大勢の人達と休日が重なってしまう、一般的なサラリーマンでは難しい。

そのため、実際にシェア経済に参加している人の中には、時間の使い方を自分で決められる大学生、フリーランス、スモール企業の経営者などが多い。現代において「時間」は、お金と同等か、それ以上の価値があると考えれば、シェアリング利用者は、時間の面で豊かな人達といえる。

 

また、自分のスキルや得意分野を活かして、労力のシェアリングをしようとする人達は、趣味や仕事に対して前向きで、ポジティブな夢や目標を追いかけていることも多い。自分が講師役となり、セミナーを開催するようなタイプの人は、まさしくそこに該当する。

「人間関係」についても、シェアリング利用者は“上手に人と繋がること”が得意であり、自分が知らない分野や地域の人達とも仲良くなれるスキルは、ビジネスマンとしても評価点が高い。

そして、現代のシェアリング・エリート大半に共通しているのが、ITを巧みに操れる能力に長けていることである。さらに言えば、ITビジネスの先駆者達がシェアリング・エコノミーの火付け役になっている。

もともと、プログラマーやシステムエンジニア達は、プログラムのソースコードを共有すること(オープンソース)のメリットを享受した経験がある。その仕事で得られた「共有体験」を、私生活の中でも実現できないかという発想から、彼らが、生活に役立つ共有サービスを次々と立ち上げて、シェア経済が加速していると考えると、納得がいく。

シェアリング利用者には、大学院の卒業生や博士号を持つ人、医師や弁護士などの高学歴者も多く含まれているが、彼らに共通しているのも「ネット感度が高い」ということである。

《シェアリング・エリートの特徴》

●時間の使い方に余裕の持てる人達
●良好な人間関係を築くのが得意
●ITスキルやネット感度が高い
●夢や目標を実現する行動力のある前向きな人
●社会貢献や環境への意識が高い
●周囲からの信用・信頼が厚い人


この記事の核となる項目
 ●お金が無くても留学できるオーペアプログラム
 ●農業体験をしながら無銭旅行ができるスタイル
 ●進化する労働と現物報酬の交換取引について
 ●ソーシャル・コンシュマーが次々と生み出す新サービス
 ●シェアエコノミーにおけるエリート層の輪郭
 ●シェアリング経済が築く新たな信用社会の特徴
 ●節税目的で広がるフリーマーケットとフェイスブック上の副業
 ●消費税引き上げを追い風に飛躍する個人間ビジネスの成功法則
 ●安全コストを意識したカーシェアリング事業の採算と転換期
 ●ローコスト旅行を支援する宿泊施設の新業態と新たな大家業
 ●小売業→レンタル→シェアリングサービスへのビジネス転換
 ●DVDレンタルから派生したマイカーを持たないライフスタイル
 ●不況と環境から生まれた「スワッピング」の新たな価値観


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JNEWS LETTER 2013.2.1
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