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競合の出現を先読みした
インターネット商圏のシェア率獲得策
written in 2003/5/18

 競合店が増えてくるほどに商売は厳しさを増していく。これは実店舗でもオンラインでも同じことだが、全国の商圏が一つに集約されるオンラインショップでは、自店を立ち上げた当初はライバル店のいない無競争状態でも、売上を伸ばして店の評判が高まってくれば、同様の商品を販売する競合ショップは必ず現れるものだ。そこでショップ経営者としては競合の出現を、ただ不快に思うのではなく、前向きに闘っていくための策を事前に練っておく必要がある。

競合が登場することはすべて悪いことばかりではない。例えば「ワイン」を扱うオンラインショップは既に数え切れないほど登場しているが、それに伴い消費者側では「インターネットでワインを買うこと」が広く認知されるようになった。つまり特定の商材分野における競合店が増えることにより、同分野の市場規模も大きくなっていく。商圏分析の理論では一般に、同一商圏の中で同業店が2店舗に増えれば市場規模は(2の平方根)倍、3店舗に増えれば(3の平方根)倍に拡大していくと言われている。

 ・同業店が1店から2店に………市場規模は2の平方根(1.414)倍に拡大
 ・同業店が1店から3店に………市場規模は3の平方根(1.732)倍に拡大
 ・同業店が1店から5店に………市場規模は5の平方根(2.236)倍に拡大
 ・同業店が1店から10店に………市場規模は10の平方根(3.162)倍に拡大

同業店が増えたとしても、「カテゴリー一番店」としての地位を維持することができれば、市場規模が拡大する分だけ売上高も上昇する。しかし元気な新規参入ショップに自店の顧客を奪われるようなことがあれば、二番手以降のショップへとポジションが落ち、やがて淘汰の対象となっていく。これが“インターネット商圏”の怖さでもある。 (オンラインショップ経営術一覧へ

この記事の核となる項目
 ●実店舗に学ぶ商圏内シェア率の拡大戦術
 ●実店舗における顧客会員組織の分析手法
 ●インターネット商圏におけるシェア率の拡大策
 ●口コミ効果が期待できるカテゴリー一番店の狙い方
 ●迷走する時代の強い武器になる顧客ネットワークの資産価値


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