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  中古車業界では、「オークション代行業者」の増加により、仕入価格と販売価格が均衡して利幅が取れないビジネスに陥っている。消費者もネットで価格の安い車を選ぼうとするため、十分な整備をしてから販売する優良業者が減少し、車を仕入れて売るだけのブローカー的業者が増えている。
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中古車オークション代行業者の
会員資格取得と収益動向
JNEWS会員配信日 2015/8/27

 中古車の販売も、昔とは流通形態が変化しているため、副業としても手掛けられるビジネスになってきている。一般顧客から希望車種の注文を受けて、業者専用のオークションから仕入れる(落札する)ことで手数料を得る「中古車オークション代行業」はスモールビジネスとして人気が高い。

業者オークションに参加するには、各会場の会員資格を取得する必要があるが、その入会条件は、どこの会場でも似ており、主に以下の3項目を挙げている。

(1)警察から古物商許可証を受けていること
(2)常設の事務所と展示場があること(現地の写真を提出)
(3)連帯保証人を用意できること(保証人は不動産所有者に限る)

 (1)の古物商については、犯罪歴などが無ければ比較的容易に取得することが可能。オークション会場は、原則として無店舗業者の入会を認めていないが、自宅を事務所として、簡単な看板を付け、展示場は数台のスペースがある駐車場を用意すれば、(2)の条件も何とかクリアーできる。

しかし最大の難問は(3)の条件で、担保価値のある不動産の所有者で保証人になってくれる人を、同業者以外から探さなくてはいけない。保証人は、オークション会員の取引で生じる、代金決済の連帯責任を負うことになるため、友人に気軽に頼めるものでなく、新規開業者にとってかなり高いハードルになっている。


※USSオークション会場

そのため、中古車オークション代行を名乗る業者の中でも、自身ではオークション会員の資格を持っておらず、会員資格のある仲間の中古車業者を経由して、オークションからの仕入れを行っているケースは意外と多い。この方法なら、副業としても簡単に行うことができる。



オークション代行サービスは、利用者にとっても、希望の車を「落札価格(仕入価格)+手数料」で安く購入できるメリットがあることから、急速に業者数が増えてきている。その反動により、手数料の相場は落札価格の5%から3%程度にまで下がってきている状況で、既にビジネスのピークは過ぎてしまった印象だ。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です)

JNEWS会員レポートの主な項目
 ●副業としての不動産仲介ビジネス
 ●外国人旅行者に着目した副業テーマ
 ●ハンドメイド作品を販売する副業モデル
 ●家庭菜園の収益化と自家製食品の販売
 ●廃業した飲食店を活用した副業モデル
 ●中古車オークション代行は儲かる副業か?
 ●急増する空き家対策ビジネスとセカンドハウス投資
 ●自然素材の調味料に着目したスモール食品メーカー
 ●ローカル知識を収益化する観光ガイドの副業
 ●開業コストを抑えて走る移動販売ビジネス

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