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電子工作教室の開業スタイルと
メーカー企業のSTEMビジネス
JNEWS会員配信日 2015/2/11

 日本では、STEM教育に対する公的な取り組みが遅れているが、民間の中から子ども向けの電子工作教室を事業展開する動きが出てきている。

資格取得講座、カルチャースクール、英会話スクールなどを手掛けるヒューマンアカデミーでは、フランチャイズ方式による「ヒューマンキッズ・ロボット教室」を 2009年から全国展開しており、現在は約500教室に拡大している。

この教室は、ロボットクリエイターとして有名な高橋智隆氏の監修によりカリキュラムを作成し、月2回の授業で、小学生の子供達が仕様書を見ながら、実際に動くロボットを組み立てていく。

授業には、「ベーシック」「ミドル」「アドバンス」と3段階のコースがあり、子どもの理解度や経験に応じて、難易度の高いロボットへとステップアップしていくことができる。さらに、スクールの生徒を対象に、毎年「ロボットアイデアコンテスト」の全国大会が、東京大学内のホールを会場にして行われている。

■ロボットコンテスト全国大会の様子
  http://youtu.be/qvJCrLMTF6o

ロボット教室の経営モデルとしては、FC加盟者(各教室オーナー)が専業で高収益を上げようとするものではなく、学習塾などと兼業して行うことが想定されている。授業料は月額9,000円(90分×月2回)で、その中の 35〜40%が本部に支払うロイヤリティとなっている。

FC加盟料の設定は無く、ロボット制作の教材費は、保護者から別途徴収(2年間で3万円)するため、オーナー側の設備負担は少なく、学習塾とスペースを併用するのであれば、20万程度の資金から開業することができる。

生徒獲得の方法は、無料で参加できる体験教室を月1〜2回のペースで開催し、その中で、興味を示した子どもが入会する流れとなっており、生徒が友達を連れてくることもある。子どもにとっては、「楽しく学べる教室」であることから、従来の学習塾よりも、無料体験からの入会率は高いのが特徴。

■ヒューマンキッズ・ロボット教室
  http://kids.athuman.com/robo/CI/?code=140000

子ども向けロボット教室のチェーンは、他にも何社か登場してきているが、「科学に対する興味関心を引き出せる、集中力やアイデア・発想力を高められる」など、保護者からは、総じて好評のようだ。ただし、いまのところ「学校の成績」や「受験」とは直接関係しないため、入会するのは、子どもの才能開発に積極的な家庭に絞られている。

この記事の主な項目
 ●世界で人気化するSTEMスクール
 ●電気工作教室の開業モデル(日本)
 ●理系メーカーにとってのSTEM市場
 ●ラズベリーパイによる電子工作の可能性
 ●IoTによるスマート社会の入り口
 ●製造業の枠組みを変革するメイカーズムーブメント
 ●スモールメーカー起業の選択肢に浮上するDIYキット開発
 ●製造業の枠組みを変える3Dプリンター革命の本質と着目分野
 ●メイド・イン・USAをブランド化する米国製造業の再生モデル
 ●個人が「メーカー」として起業するパーソナル製造業の幕開け

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