「talkappi(トーカッピ)」は、AIによる多言語での問合せへに自動応答ができるチャットボットで、Webサイトやメッセージアプリ上で観光客からの問い合わせに、5種類以上の多言語で返答することができる (JNEWSについてトップページ
訪日観光客向け多言語AIチャットボット導入モデル

JNEWS
2019/8/20

 日本を訪れる外国人は2018年の時点で3,119万人。5年前の2014年(1,341万人)と比べると約2.3倍の伸び率になっている。観光目的で訪日する外国人は、中国(26.5%)、韓国(21.2%)、台湾(17.3%)の順で多いが、最近は団体旅行ではなく、個人旅行としてネットで情報検索をして、日本国内の観光地を探すスタイルが定着してきている。それに伴い、東京・大阪などの都市部から、地方観光への広がりがみられる。

地方都市にとっては、外国人観光客を誘致するチャンスとなっているが、そこで求められるのが、観光サイトの多言語対応である。ホームページ上では多言語に翻訳された記事を掲載するのと共に、外国人からの問い合わせにも、多言語で対応できたほうが良い。

多言語コミュニケーションツールを開発する株式会社アクティバリューズが開発する「talkappi(トーカッピ)」は、AI による多言語での問合せへの自動応答ができるチャットボットで、Webブラウザーに加えてLINE、Facebook messenger、WeChatなどのチャットアプリでも使うことができる。日本語、英語、中国語(簡体)、中国語(繁体)、韓国語に標準対応しており、訪日外国人旅行者(インバウンド)の9割以上の問い合わせをカバーすることが可能だ。



talkappiの導入例として、高知市は、外国人観光客を対象とした観光案内システム「tosatrip」を2019年3月から運用しており、県内の観光・グルメ情報,外貨両替所などの情報を,多言語(英語,中国語繁体・簡体,韓国語,日本語)で案内することができる。観光客は自分のスマートフォンから、探したい情報をチャット画面のフォームから母国語で入力すると、AIコンシェルジュが該当の観光情報を案内することができる。

自由気ままな個人旅行を楽しみたい外国人観光客にとっては、日本語が話せないことが不安点だが、多言語対応のチャットボットが用意されている地域であれば、AIコンシェルジュの案内によって、地域の穴場スポットまでを観光することができる。

「talkappi(トーカッピ)」のチャットボットは、各自治体が運営する観光サイトの他に、民間のホテル、飲食企業、レンタカー会社などへの導入も期待されている。英語、繁体字、簡体字、タイ語、韓国語、ベトナム語の6言語で、日本の観光情報を発信する「tsunagu Japan」の中でも、2019年8月から同チャットボットが導入されており、旅行者による多言語の質問に対して、掲載記事の中から最適な情報をピックアップして提示することができる。tsunagu Japanには月間ユニークユーザー数が150万、400万PVのアクセスがある。

なお、「talkappi」は、2019年度のIT導入補助金(経済産業省)対象となっており、導入を計画する民間企業では、導入費用の最大50%(40万円~450万円)を補助金によりカバーすることができる。

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