豊田通商が2019年からの発売を予定している「UVEye」は、車体をリフトアップする必要が無く、地面に据え付けたカメラ撮影ユニットの上を車両が通過すると、約3秒で車の下回り全体の高精度画像をモニター上に映し出すことができる。
自動車の下回りを自動検査できる撮影診断システム

JNEWS
2018/11/13

 自動車の整備工場や中古車販売店では、自動車の下部(下回り)を検査するには、リフトで車体を上げる必要があり、作業者や設備投資の負担を重くしている。

その負担を解消できるシステムとして、豊田通商が2019年からの発売を予定している「UVEye」は、車体をリフトアップする必要が無く、地面に据え付けたカメラ撮影ユニットの上を車両が通過すると、約3秒で車の下回り全体の高精度画像をモニター上に映し出すことができる。その画像を元に3D化したデータを作成し、機械学習によって故障や修理箇所の自動診断をすることができる。

このシステムは、停止している車両だけでなく、最大で時速45キロのスピードで通過しても、車体下回りの撮影が可能。また、地面埋め込み式の撮影ユニットに加えて、360度の外観撮影ユニットも加えると、車全体にある傷や凹みなども診断できるため、中古車の査定業務にも変革を起こすことが期待されている。


UVEyeは、イスラエルの企業が開発したテクノロジーで、もともとはテロ対策として、車体に爆弾などの危険物が隠されていないかを発見する検査システムとして考案されたもの。そのため、イベント会場の駐車場や入り口ゲートなどで、車両下部の自動検査ができる、移動式の撮影ユニットも用意されている。


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