「さかな人材バンク」は、魚を捌ける技術に特化した人材ビジネスを展開。魚種に応じて三枚おろし、二枚おろし、柵取り、お造りなどの調理ができるスキルを規格化して、スーパーや飲食店などの求人企業と求職者とのマッチングを行う。
魚を捌けるスキルに特化した人材紹介・派遣サービス

2017/10/25

2017年4月にスタートした『さかな人材バンク』は、魚の加工技術に特化した人材紹介・派遣サービスを展開して、およそ半年で東京・千葉・埼玉を中心とした鮮魚小売店やスーパー、飲食店など1,000店舗以上との契約を獲得している。



スーパーの鮮魚売り場、日本料理店、寿司屋などでは、魚を捌けるスキルを持つ人材を募集しても、なかなか集まらないという悩みを抱えていることから、鮮魚加工に特化した人材サービスが成り立っている。さらに同サイトでは、「魚の加工スキルの規格」を独自に定めることで、求人企業が求めるスキルと、求職者の保有スキルをそれぞれ明確化することで、より早く、効率的な人材マッチングの仕組みを実現させている。

具体的な鮮魚加工スキルの判定規格は、魚種に応じて、二枚おろしや三枚おろし、五枚おろし、柵どり、お造りなどの項目別に、捌くスピード、歩留り率などのレベルを1~4で採点し、さらに原価計算や販売技術なども加え、総合的にスキルをチェックする。求人企業は、保有スキルのレベルに応じた賃金設定をすることで、適切な人材に適正な賃金で採用することが可能になる。

今後は、この「魚加工スキルの規格」をベースとした、現場従業員の加工力調査や、鮮魚加工技術者の教育、育成など研修プログラムの開発、鮮魚加工のスキルを競う魚さばき選手権「魚(ぎょ)リンピック(仮)」などの事業企画も進めていく予定。

『さかな人材バンク』を運営する、株式会社フーディソン(東京都中央区)は、2013年4月の創業で、ITを活用した水産業界の変革に注力したビジネスを展開している。

さかな人材バンク

この記事に関連したバックナンバー
漁師から飲食店への流通改革を仕掛けるフードテックビジネス
漁師の収益体質改善と鮮魚流通を変革するビジネスモデル
生産者と消費者を結ぶフードハブビジネスと国内漁業の支援
eフードビジネスによる中小飲食店の生き残りと再生の方向性
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。

(国内ビジネス事例集) / (トップページ) / (JNEWSについて)

JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料による情報提供をメインの活動としています。 JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。

JNEWS LETTER 2週間無料体験購読

配信先メールアドレス

※Gmail、Yahooメール、スマホアドレスの登録も可
 
Page top icon