アマゾンが発売を開始した「アマゾン・ダッシュボタン」は、IoTコマースの先駆けとしてメーカ企業が注目している。日用品や消耗品をワンプッシュでリピート注文できることで、米国では売上が5倍に伸びる商品も出てきている。
アマゾンが日用品のリピート注文を簡単にする「ダッシュボタン」を日本発売

2016/12/8

アマゾンが2016年12月から発売を開始した「Amazon Dash Button(アマゾン・ダッシュ・ボタン)」は、自宅のWi-Fi経由でインターネットに接続してワンプッシュで日用品をリピート注文できるようにする小型端末で、プライム会員向けに提供されている。ボタン一つの価格は500円だが、初回の注文時に500円の割引きが適用されるため、実質的には無料で提供されている。


ダッシュボタンは、洗濯用洗剤、シャンプー、シリアル、おむつ、ペットフードなど、常に愛用している製品一つ毎に提供されており、キッチン、水回りスペース、冷蔵庫などに貼り付けておけば、パソコンやスマートフォンからアクセスしなくても、同じ製品をリピート注文することができる。こうしたショッピングの手法は、「IoT e-commerce(モノからインターネットに自動アクセスするeコマース」として注目されている。


アマゾン・ダッシュボタンは、2015年に米国でリリースされ、その後、オーストリア、ベルギー、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、そして日本での発売となった。米国ではダッシュボタン・プログラムが飛躍的に拡大し、ボタンを通じた注文数は前年比で5倍以上になっている。日本市場に向けては、花王、P&G、アサヒ飲料、大王製紙、伊藤園、サントリーなどのメーカーが、アマゾン・ダッシュボタンによる商品販売をスタートしている。

■アマゾン・ダッシュボタン
  https://www.amazon.co.jp/dashbutton

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