クラウドソーシングサイトの「ワークシフト」は、日本の企業や事業者が、海外に住むフリーランスに対して、海外市場調査、多言語による翻訳やライティング、ビデオ動画撮影、デザイン、システム開発など、動画制作など160種類以上の仕事を発注することができる。2014年2月からサービスを開始して、2016年4月には外国人のフリーランス登録者が3万人を超している。
《ワークシフト登録フリーランサーの特長》
- 世界110ヶ国以上、30,000人以上の外国人フリーランサー(アジア約80%)
- スキル所有者の中で日本語スキルを有する外国人フリーランサーは約20%在籍
- 登録スキルは160以上、有資格者も多く在籍
- 仕事をしたフリーランサーの99%以上がクライアントから80点以上の高評価
- 外国人登録者は前年同月対比で500%以上
- フィリピン、インド、ベトナム、インドネシア、ブラジルを中心に親日家が多数登録
- 受注経験のあるフリーランサーの学歴は高く、半数以上が大学卒以上、約20%が大学院卒
日本企業が、海外の人材と仕事をする上では、言葉の問題が壁になるが、ワークシフトに登録している外国人フリーランサーの多くは日本語のスキルを持っており、日本語による仕事の受発注をすることが可能になっている。また、仕事の報酬はすべて日本円で決済できるため、仕事の発注者は、現地の通貨に両替をしたり、国際送金の手間とコストをかける必要がない。
ワークシフトの利用体系は、仕事を受注したフリーランスが納品をして報酬が確定した段階で、5〜20%のシステム利用料が徴収される。
仕事の依頼方法には、「コンペ方式」と「プロジェクト方式」がある。コンペ方式は、依頼したい仕事のテーマ(例:ロゴ制作やデザイン)を投稿して、フリーランスからの作品を募集する。そこから気に入った作品を選考して報酬の決済を行う。プロジェクト方式は、依頼したい仕事の内容と報酬予算を提示して、その条件で応募された人材の中から発注者を決めて、プロジェクトを進行させる。また、複数のフリーランスが集まり、一つのプロジェクトを分業しながら進めるチーム機能も用意されている。
●ワークシフト
https://workshift-sol.com/
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