学歴詐称を防ぐ方法として、大学などが発行する卒業証書をブロックチェーンで管理する技術が開発されている。新たな人材を採用する企業では、大学のブロックチェーン台帳から卒業生であることを簡単に確認できるようになる。
ブロックチェーン台帳で構築する学歴証明サービス

JNEWS会員配信日 2016/8/26

 就職活動の履歴書に記載する学歴にも不正は存在していることから、大学が発行する学位や卒業記録などをブロックチェーンで管理できる仕組みが開発されている。

米国で人材スクリーニング業務(人材採用時の信用調査)を行う「HireRight」の報告によると、求職者が提出する履歴書の8割以上に虚偽や間違った記載が発見されている。その中でも、出身学校は重要な項目だが、採用企業の50%は学歴が正しいことを確認していない。学歴のチェックには、コストと手間がかかりすぎてしまうためだ。


しかし、学校側でも不正な学歴として使われることは、学位の権威を下げることになることから、新たな卒業証明のシステムを導入する動きが出てきている。

米シリコンバレーで、高度なソフトウェアエンジニアの育成を目的に設立された「ホルバートンスクール」は、ブロックチェーンによる学位認証の仕組みを世界で初めて導入した教育機関として話題になっている。シリコンバレーには、グーグル、フェイスブック、アップルなど、有名IT企業の本社が多数あり、エンジニアは頻繁に転職をすることが珍しくないが、ホルバートンスクールでは、卒業生にブロックチェーン上で認証される証明書を発行するため、採用企業が学歴チェックを容易にできるようになる。


この技術を提供しているのが、18歳の天才エンジニアが創業したBitproof(ビットプルーフ)という会社で、卒業証書の他にも、金融や私有財産などの権利書やなどが本物であることを認証するシステムをブロックチェーン技術で開発している。このシステムを使うと、信用度の高い電子文書を発行したい企業や団体は、1回20ドルの安価な料金で、文書データの内容が登記されて、ブロックチェーンにリンクされた証明書を取得することができる。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます 記事一覧 / JNEWSについて

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