起業家のための成功法則
  
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  企業に必要な資金は、どのステージにおいても重要だが、起業者にとって第1段階の関門として、100万〜1000万円の開業資金をどのように確保するのかが課題になる。
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ステップ別に考える起業資金の調達方法と
クラウドファンディング
written in 2012/8/14

 起業を成功させるには、新たな事業を企画して実現するまでの発想・行動力・専門知識などに加えて、必要な資金を集めることが欠かせない。

いまは世界で様々な変革が起きている時期にあたり、新ビジネスのテーマは色々と見つけることができるが、前例が見あたらない新規事業に対して、銀行は融資をしたがらない。そのため、ITを始めとしたベンチャービジネスの創業時には、経営者が独自に資金調達のルートを開拓する必要がある。

帝国データバンクが経済産業省の委託を受けて行った調査によると、2001年以降に、株式市場に上場したベンチャー企業の創業期における資金調達は、創業者やエンジェルによる個人的な資金の他に、ベンチャーキャピタルへ(VC)の依存度が高いことがわかる。

創業から数年で上場を達成したベンチャー企業(VB)が、未上場のままでいるVBと異なるのは、上手な資金調達により、社員を一気に増やして、業績を伸ばしている点にある。特にIT系のVBでは資金の大半を、優秀な人材を採用するための人件費に投じている。

《上場ベンチャー企業の資金調達額・売上高・社員数推移》

 

《上場ベンチャー企業の資金調達先割合》

 

ベンチャーキャピタルが出資するのは、将来の株式上場によりキャピタルゲインを得ることが目的だが、近年は株価の低迷により、めでたく株式上場を果たしても、得られる利益は想像以上に少なく、ITバブルの頃とは状況が異なっている。

《東証マザーズの時価総額推移》

 

そのため、起業の目的や会社経営のスタイルも、株式上場にこだわることなく、多様な方向性が大切になってきた。その一方で、最近のビジネスは難易度が高いことから、事業を拡大していく上では、資金調達の高度なノウハウを持つことも欠かせない。そこで今回は、これからの起業家や経営者が、どんな方法で資金を調達していくべきなのかを考えながら、新たに考案されているクラウドファンディングの仕組みについても解説していきたい。

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この記事の核となる項目
 ●段階別にみた米スタートアップ企業の資金調達
 ●夢を実現するまでの第一の起業と第二の起業の違い
 ●フェイスブックの成長を支えたと株式セカンダリー市場
 ●米国セカンダリー取引市場の仕組み
 ●中小ビジネスの売買市場と投資マネーの流入
 ●スモールビジネス投資の出口戦略
 ●不特定多数の出資者を集めるクラウドファンディング
 ●キックスターターによる資金調達の仕組み
 ●ファンや顧客を出資者にする資金調達モデル
 ●新興時計メーカーが新作を売り出す資金調達モデル
 ●ユーザー参加で需要を先読みするソーシャルプロダクト開発
 ●安全な野菜を産直販売するコミュニティ農業(CSA)の台頭
 ●引退者から脱サラ組へ譲渡される中小ビジネスの取引方法
 ●非営利から商用化への道を歩き始めるマイクロファイナンス
 ●ソーシャル金融の誤解と膨張する社会貢献マネーの裏側


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