起業家のための成功法則
  
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  米国大学の授業料が高騰していることと連動して、学費を稼ぐために起業する10代の若者が増えている。自宅で開業可能なスモールビジネスを立ち上げることで、成功すればアルバイトよりも高収入を得ることができるし、学業が忙しくなれば、その事業を譲渡できる仕組みもある。
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大学進学の資金を稼ぐための
スモールビジネスと起業支援策
written in 2011/11/17

 米国では高校生の起業家が登場してきたが、その背景には近年、米大学の学費が高騰していることがある。これは国の財政赤字とも関係しており、州立の大学でも州外から入学する場合には、平均で2万4千ドル/年の学費がかかる。さらに、私立大学では3万5千ドル/年となり、それに家賃や生活費を加えると、経済的に余裕の無い家庭では、親の懐をアテにしているだけでは、大学に進学することができない。

《米国人気大学の授業料/年(2011年)》

  

その解決策として、各種の奨学金を利用することの他に、アルバイトをするのが一般的だが、それよりも飛躍的な方法として「高校生(または中学生)の時から自分のビジネスを起こして学費を稼ぐこと」が、公的にも推奨されてきており、州や市の商工団体などが、高校に通いながら起業する若者に向けた助成制度を設けるケースも増えている。

その中では「ハイスクール起業」の方法や、事業テーマの選び方もアドバイスされているが、基本となるのは「自宅をベースとしたスモールビジネス」で、ITを活用することが望ましいとしている。

《ハイスクール起業に適した事業テーマ例》

  

これらは高校生に限らず、主婦の起業やサラリーマンの副業においても共通しているテーマといえる。ただし、それよりも上回るハイスクール起業家の利点は、日々の生活(住居や食事)は親に支えられた環境があり、資本のかからないなビジネスであれば、アルバイト感覚で起業ができることにある。忙しくなれば、同じクラスの友達を“スタッフ”として雇うことができるため、求人費用もかからない。

「会社」といっても、高校生が法人化している例は少なくて、個人事業としてビジネスをしているのが大半。スタッフ(友達)を使うことについても、正式な雇用契約をするわけではなく、忙しい時にだけ手伝ってもらって「夕食をおごる」という謝礼の方法もある。事業にかかる固定費が安ければ、その分だけ、顧客に提示する商品やサービスの料金も安く設定することができる。そして、ビジネスが軌道に乗せた後、学業が忙しくなった時には、その事業を他の経営者に売却する仕組みも整っている。

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この記事の核となる項目
 ●アルバイト感覚で起業する米国の高校生
 ●日米の年齢層にみた自営業者、経営者の内訳
 ●米国で増えるハイスクール起業家の事情と利点
 ●ハイスクール起業に適した事業テーマ例
 ●地域と密着した若者への起業教育の仕組み
 ●地元商工業者による10代起業家の支援モデル
 ●大学の寮をオフィスにした学生起業モデル
 ●資本をかけないスモール起業からのFC展開
 ●悲惨指数からみた不満への衝動と世界で深刻化する失業問題
 ●知的人材が支えるニュージーランドの起業熱とスモールビジネス
 ●豆腐の引き売り行商人と米ストリートビジネスの対比と是非
 ●安全志向で増えるチキン起業とパートタイムビジネスの接点
 ●貧しさから抜け出す知恵を与えるヒップホップビジネス

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