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ブランド品のリメイク需要に着目した カバン製造業者の新事業
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事例:リメイクファクトリー“いちのい”
written in 2003.4.26
「人と同じ物を所有(購入)して、人と同じように使うこと」に対して消費者はある種の“飽き”を感じている。最近の工業製品は完成度が高いため、機能や性能自体には何ら問題はないが、所有(使用)することで満足感を得るためには「他人とは異なるオリジナリティ」の有無が重要なキーワードになっている。
例えば自動車業界では、自分の車をカスタマイズするためのアフターパーツ市場が急成長していて、車を合法的に改造するカスタムショップも全国的に増えている。これと同様にして、アパレルやアクセサリー分野でも、既製品を購入して普通に着用するのではなく、そこに自分流のセンスを反映させた改良や補修を加えることで、自分だけの服やアクセサリーに“リメイク”することが、女性達の間で流行りはじめている。
「ルイ・ヴィトン」や「エルメス」などの高級ブランド品は女性達に最も人気のある商材であることは周知の通りだが、ブランドショップで買い物をした際に商品を入れてくれる“紙袋”までをブランドファンの女性達は大切に扱う。この“紙袋”が、オンラインオークションでは有償で取引されているほどだ。
若いOLの出勤時には、高級ブランドのバックと共に、ブランドロゴの入った紙袋を併せ持っている光景をよく見かける。バックの中に入りきらない小物類をブランド紙袋の中に入れてサブバックとして使うことが、一種のファッションとしても定着しているようだ。
ところが、このブランド紙袋も頻繁に使用していれば破れてしまうのが欠点。そこでこの紙袋を、カバン縫製の専門業者に補強してもらい、紙袋を進化させた“リメイクバッグ”として利用することが静かなブームとなっている。
●殺到する高級ブランド紙袋をリメイク依頼
●リメイクバックで下請けから製造直販への転換
●リメイクバック受注から製作の流れ
●リメイクバッグの販路開拓と売上推移
●職人による手作業と生産能力の課題
●派手なブームになることをデメリットと捉える
●メーカーと競合しないリメイク業務との棲み分け
JNEWS LETTER 2003.4.26
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