1950~60年代に生産されたフェンダー、ギブソン社のヴィンテージギターには投資家の買い手も入り、価格が軒並み高騰している。ヴィンテージギターの価値がなぜ上昇するのかを理解することで、他のヴィンテージ品をテーマとした有望商材を発掘できる(JNEWSについてトップページ
高騰するヴィンテージアイテムとコレクション投資

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JNEWS会員配信日 2021/5/19

 近年では30~50年前に発売された製品が軒並み高騰してきている。自動車やバイクの世界では旧車ブームが起き、人気車種は当時の新車価格よりも高値で取引されているし、ギターの世界でもヴィンテージブームが加熱している。

ヴィンテージギターを豊富に扱う三木楽器(大阪市)によると、アコースティックギターは1969年以前、エレキギターは1979年以前に製造されたものが「ヴィンテージ」として取引されており、マーチン、ギブソン、フェンダーなど老舗ブランドの中古ギターは相場が年々高騰している。たとえば、1960年製の「マーチンD-28」は20年前の市場価格が50万円前後だったが、現在は130万円以上、1954年製の「フェンダー Stratocaster」は、20年前の200万円が、現在は800万円にまで高騰している。

《ヴィンテージギターの取引相場》

三木楽器ヴィンテージギター販売在庫

ヴィンテージギターが高騰しているのは、製造当時の良質な木材が現在は入手不可能となり希少性が高まっていること、1960~70年代にギターに憧れを抱いていた若者が、現在は50~60歳になり高級ギターを購入できる経済的余裕ができたこと。さらに相場の上昇を狙って、投資目的の買い手も増えていることなど、複合的な要因が重なっている。

たとえば、マーチンの最高峰モデル「D-45」は、第二次世界大戦の影響を受けて1933年から1942年までには91本しか製造されておらず、その中で現存する個体は非常に希少価値が高いため、現在は5,000万円以上の値が付いている。それ以外のマーチンギターも、戦前、戦時中に製造された本数は少ないため、戦後になって復刻された同型ギターとは価値が異なっている。

■マーチンD-45(1941年)の試奏動画(Norman's Rare Guitars)

金額の差はあるが、旧車やギター以外でも、相場が高騰しているヴィンテージ品のカテゴリーは多数あり、それらの値段がなぜ上昇するのかを理解することは、趣味としての楽しみと実益を兼ねた専門知識になる。小売業では、ネット販売の値引き競争が加熱して、中小業者が利益を確保することが難しくなっている。しかし、中古品の中でも、付加価値の高いヴィンテージ品については、専門知識を必要とした一物一価の取引となるため、個人の起業テーマにも適している。

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