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個人のサイドビジネスとして広がる
iPhone修理業の仕掛け人
written in 2012/12/20

 アップルのスマートフォン「iPhone」は、2007年に初代のモデルが登場して以降、およそ1年に1回のペースでモデルチェンジをする度にユーザーを増やして、世界100ヶ国以上での累計出荷台数は2億7千万台を超している。2012年9月に発売された「iPhone5」は、年末までに4千万台が売れるという見通しだ。

アップルにとって、販売台数が伸びるほど、端末1台あたりの利益率は高くなり、その資金を新モデルの開発へと投下できるため、さらに魅力的な機種へ進化させられるという相乗効果が生まれる。逆に、モトローラのように、スマートフォンの開発競争に敗れたメーカーは、市場から消えていく厳しい世界だ。

《iPhone累計出荷台数の推移》

 

米国の市場調査会社、ABIリサーチによると、いま世界のスマートフォン市場は、アップルとサムスンが、他社を寄せ付けない「2強」となっており、両社を合わせた販売台数の世界シェアは約55%だが、粗利益ベースでみたシェア率に換算すると90%を占めている。

アップルとサムスンとの間で行なわれている特許訴訟の中では、アップル製品の粗利益が公開されているが、iPhoneの販売高に対する粗利益率は、2010年4月〜2012年3月末までの実績で、49〜58%という高収益を達成している。アップルの強みは、スマートフォン(iPhone)やタブレット端末(iPad)の機種を限定した少品種大量生産のスケールメリットを生かせることである。

iPhoneだけでも、これだけの販売規模になれば、その周辺ビジネスも魅力的な市場になる。最も知られているのは、iPhone用アプリを売ることだが、実際には、無料ダウンロードや、有料でも安価で販売されるケースが多いため、自分でプログラミングできる人以外が、高収益を上げることはなかなか難しい。

それよりも手堅いのは、iPhoneのカバーや充電キットなど周辺アクセサリーの市場で、20〜50億ドル(1,600〜4,000億円)の市場規模があるとみられている。新モデルが発表されると同時に、様々なアクセサリーがサードパーティ業者からリリースされているが、米国ではその中で、個人の起業者が多数登場してきている。

また、ガラスが割れたり、故障したiPhoneを修理する二次市場にも、個人の副業者が参入してきている。今回は、それらのビジネスがどのような仕組みで行われているのかを解説して、日本でも潜在市場が大きなスマートフォン周辺のスモールビジネスを探ってみることにしよう。

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この記事の核となる項目
 ●iPhone修理ビジネスの業界構造
 ●iPhone修理ビジネス仕掛け人の存在とは
 ●アップル修理部品の調達ルートについて
 ●無料で公開される修理マニュアルの集客効果
 ●iPhoneアクセサリーを開発する起業家の資金調達方法
 ●アイデア商品を生み出す発想と行動力に学ぶ
 ●個人が「メーカー」として起業するパーソナル製造の幕開け
 ●ステップ別に考える起業資金の調達方法とベンチャー事業
 ●ユーザー参加で需要を先読みするソーシャルプロダクト開
 ●設計図と模型を売ることでも成り立つモノ作り起業の方法
 ●消費者のDIY生活を支援する新たなエキスパート職の台頭
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JNEWS LETTER 2012.12.20
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