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  「ソーシャルスポーツ」は、スポーツを通してリアルな友達を増やしていこうとするクラブ活動で、定期的な練習や試合、その後の食事会などを通して仲間との交流や親睦を深めることができる。
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SNSから脱皮して本当の友達を作る
ソーシャルスポーツ市場
written in 2012/3/11

 「あなたは友達が何人いますか?」と聞かれても、正確に数えることは難しい。同級生や職場の同僚は「友達」に含めるのか、それとも本当に心が許し合える親友だけのことを言うのかで、人数は大幅に変わってくる。もちろん、友達は“数”を競うものではなくて、付き合い方の“質”のがほうが大切である。

最近は、ソーシャルメディア上で容易に友達を作れるようになってきた。それはそれで良いことだが、次の課題は、一度繋がった友達関係を大切にして、さらに信頼関係を深めていくことだろう。

フェイスブックの統計(2012年2月)によると、1ユーザーあたりの平均友達数は 約120人とのこと。しかし、その中には、数回しか会ったことがない知人も多く含まれている。お互いが「もっと仲良くなりたい」と思っていても、そのキッカケがなかなか掴めない、というのが実情。

そこで、ネットで繋がっている仲間との、リアルなイベントを企画してみるのは良いアイデアだ。日本で「オフ会」に該当するものが、欧米では「Meetup(ミートアップ)」と呼ばれている。その集客力は侮ることができず、カリスマ的なユーザーのミートアップには、50〜100名程度の参加者はアッという間に集まってしまう。もちろん、広告費などは使っていない。

こうした“ソーシャルイベント”の大半は、主催者や数名の幹事がボランティア的に行っているものだが、それでも会場などの経費はかかる。そこで、参加費の前払いチケットを販売できるプラットフォームが複数登場してきている。主催者は、無料でイベントの告知〜チケットの販売をすることができ、チケットの売上金から数パーセントの手数料が差し引かれる方式だ。

《イベントのチケットプラットフォーム例(海外)》

Eventbrite

eventful

punchbowl

《ネット→リアルイベント開催の流れ(米国)》

  

ネットの交流から生まれるオフ会やミートアップなどのイベントは、飲食業界にとって、これまでのパーティ、宴会収入を補う新市場として注目されている。米国でフェイスブックは1億5000万人に利用されているが、仮に、その中の3%の人が、友達が主催する何らかのイベントに参加して30ドルの会費を払うだけで1億3500万ドル(約110億円)の規模になる。

ソーシャルイベントの会場は、ホテルやレストランに限らず、アウトドアの活動にまで広がっている。会食だけなら、年に数回しか会う機会はないが、もっと頻繁に仲間と会って交流したいのであれば、共通の趣味や目的を作るのが良い。そこで浮上してきたのが「ソーシャルスポーツ」という交流のスタイルだ。

もともと、“ソーシャル”には「社交や懇親」の意味があり、ソーシャルダンスのような交流方法は、以前からあった。しかしダンスが得意な人ばかりではないため、もっと身近な種目を、ソーシャルスポーツとして楽しむことは有意義だ。


ネットで仲間を見つけやすくなったことにより、これまで人気が低迷していたスポーツ種目を蘇らせることができたり、人との出会いや交流に適した“新しい競技”が、米国では登場してきている。さらに、米国各地に広がっている「ソーシャルスポーツクラブ」が、どんな運営モデルになっているのかを解説しながら、日本での可能性を考えてみよう。

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この記事の核となる項目
 ●新たな仲間を作るソーシャルスポーツの特徴
 ●米国に学ぶソーシャルスポーツ種目の育て方
 ●ソーシャルレース開催のビジネスモデル
 ●学校に広がる脳力開発型ソーシャルスポーツ
 ●欧米で歴史あるソーシャルスポーツクラブとは
 ●オンラインで形成されるソーシャルスポーツクラブの仕組み
 ●ソーシャルスポーツクラブとの提携ビジネス
 ●ネット直販で実現させる新スポーツリーグのビジネスモデル
 ●オープンにされない紳士クラブの存在とインナーサークル
 ●ネットから離れてリアルな友人関係を生み出すオフ会市場
 ●部活動を外部委託する動きと地域スポーツクラブの収益事業化


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JNEWS LETTER 2012.3.11
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