注目の新規事業テーマ
  
Top > 注目の新規事業テーマ
  世界の若者が目指す留学先として最も人気が高いのは米国だが、その米国大学では中国からの留学生を招聘するのに積極的で、中国の学生を専門としたリクルート市場が形成されている。
JNEWS LETTER
2週間無料体験購読
配信先メールアドレス

Counter
ソーシャルブックマーク
JNEWS.com を Yahoo!ブックマークに追加 Yahoo!ブックマーク
JNEWS.com を はてなブックマークに追加 はてなブックマーク
JNEWS.com を livedoorクリップに追加 livedoorクリップ

RDF

twitter

Google

WWW を検索
JNEWS.com を検索
米国大学からアジアに向けた
リクルート市場と留学支援事業
written in 2011/7/26

 日本では、子どもが生まれてから、大学を卒業するまでにかかる教育費は、一人あたりで1〜2千万円と言われている。幼稚園から私立に通わせたり、大学院まで行けばさらに費用が嵩むことになり、二人の子どもがいる家庭ならば5千万円近い教育資金をみておく必要がある。

《日本の教育にかかる費用》

  

これだけでも親にとってはかなりの負担だが、最近の動きとして、優秀な高校生の間では、卒業後の進路として国内ではなくて、米国の大学を目指そうとする動きが出始めている。これは、東京の開成高校、神戸の灘高校など、一流大学への入学者を多数輩出している有名進学校の中でも、「東大合格間違いなし」と言われている成績上位グループの中にみられる傾向で、彼らの中では、日本の大学に対する魅力が次第に薄れているようである。

それを裏付けるように、英国の教育出版社「THE-QS」が発表した「2011年の世界大学ランキング」では、上位は米国の大学が占めて、「東京大学」は30位以降にようやくランキングされているような状況で、世界でトップレベルの専門教育を受けるには、米国に行かなくてはいけない、という結果になっている

《2011年世界大学ランキング(コンピュータサイエンス部門)》

 ・1位:マサチューセッツ工科大学(MIT)(米国)
 ・2位:スタンフォード大学(米国)
 ・3位:ケンブリッジ大学(英国)
 ・4位:カリフォルニア大学バークレー校(米国)
 ・5位:ハーバード大学(米国)
 ・6位:オックスフォード大学(英国)
 ・7位:カリフォルニア工科大学(米国)
 ・8位:カリフォルニア大学ロサンゼルス校(米国)
 ・9位:カーネギー・メロン大学(米国)
 ・10位:トロント大学(カナダ)
 ・   :
 ・   :
 ・35位:東京大学(日本)

日本から米国へ留学する学生の数は、10年前と比べると約半分の 2.4万人/年にまで減少しているが、その理由としては、少子化で子どもの数が減少していることに加えて、親の収入も減少して、経済的にも余裕が無くなっていることが挙げられる。

しかし、教育資金の面では、米国の家庭でも同じ悩みを抱えている。というのも、米国では大学の学費(授業料)が加速度的に値上げされており、州立の大学でも約2万ドル/年(およそ 160万円)で、日本の国立大学(52万円)の3倍という高さだ。さらに名門の私立大学ならば、年間4万ドル以上の授業料と言われている。

米大学の授業料が高騰しているのは、世界最高の教育レベルを維持することを目的として、教員人材や施設の充実に力を入れているためで、「高度な教育ほど、授業料も高くて当然」という考え方をしている。

そのため、子どもを有力大学に進学させたい家庭では、様々な方法を駆使して教育費の資金繰りをしたり、できるだけ安価な費用で、希望する大学に通うためのの裏ワザを生み出すようになってきている。その動向やノウハウを知ることにより、日本から米国の大学へ留学するための活路を開くことができたり、留学支援の新ビジネスを立ち上げることも可能になってくる。

注目の新規事業一覧へ

この記事の核となる項目
 ●米国の大学事情と教育費の貯蓄支援サービス
 ●教育資金繰りの専門家と奨学金取得ノウハウ
 ●企業の奨学制度による優秀人材の囲い込み例
 ●米国からの逆留学による名門大学への入学モデル
 ●米国大学が着目する新リクルート市場
 ●米国へ留学する学生の国籍別ランキング
 ●アジアに展開する米国留学の予備校ビジネス
 ●日本人向け留学支援ビジネスの着目点
 ●整備されていない日本からの米国留学ルート
 ●社会人と企業を顧客として取り込み始める大学ビジネスの行方
 ●サラリーマンの実戦経験を活かして大学教授へと転身する道
 ●荒廃した公立学校を再生する教育ベンチャーの役割と商機


この記事の完全情報はこちらへ
JNEWS LETTER 2011.7.26
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。

■この記事に関連したバックナンバー
 ●将来の有望人材を支えるスポンサー事業と社会貢献の融合
 ●少子化時代に加熱する若者の青田買いビジネスと奨学制度
 ●新興国のエリート人材が鍵を握る今後の国際ビジネス動向
 ●米国成長の原動力となるヒスパニック系移民と言語別人口
 ●教育の格差社会で学生ローン化する奨学金の実態と問題点
 ●価値が下落する学歴社会に求められる教育投資効率の考え方