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  無個性なデジタル製品が巷に溢れる中で、唯一無二の個性や品質を重視した持つハンドメイド品の人気が高まって、新たなハンドメイドメーカーが台頭してきている。その多くは、家内制手工業による起業の成功軌跡を辿っている。
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IT+エコ時代に見直される
家内制手工業としての起業モデル
written in 2010/8/9

 デニム地の青が鮮やかで、いかにも新品の雰囲気が漂うジーンズと、穴が空いてかなりくたびれたジーンズを二つ並べて、どちらの値段が高いか?前者が2千円で、後者が2万円である。新品は中古品よりも高いという価値観は過去のもので、希少性からいえば中古品のほうが価値があるし、最近の消費者は、皆と同じ量産品を好まない傾向があることから、新品でもわざと色を落としたり、穴を空けたジーンズが人気となっている。

量販店へ行けば2千円で新品のジーンズが買える時代、個人経営のジーンズショップでは、独自のダメージ加工を施して、付加価値の高い商品にすることもある。汚したり穴を空けることに価値があるのか?と思うかもしれないが、その中にも高度な手作業による技術が使われている。

こうした付加価値の付け方は、他の製品分野にもみられることで、楽器や家具でもヴィンテージ加工やダメージ加工は流行して、無傷の新品よりも高い価格で売れているから不思議なものである。


ギターメーカーのギブソン社では、最上級のモデルとして40年以上前のヴィンテージ品のような外観を再現した「エイジド(Aged)モデル」の製造しているが、その方法は、新品の塗装に特殊な処理をしてひび割れを起こしたり、カッターで細かな傷を付けたりする。さらに金属パーツも意図的に錆を起こさせるという拘りだが、それら具体的な技術は社外秘となっており、米国内の職人がすべて手作業で行っている。

わざと傷を付ける加工ばかりではないが、大量生産では人件費の安い新興国に敵わなくなっている今、先進国では再びハンドメイド技術を見直す方向に回帰している。新興国の労働者は、マニュアル化された作業を、間違わずに繰り返し続けることには慣れているが、独自のセンスや工夫を活かした仕事となると、まだ弱い面がある。そこで、先進国の中小工場や個人の職人は、現代の製品に再びハンドメイド技術を加えた、高付加価値のオリジナル商品を作ることが生き残り策の一つといえる。

  

昔は20万円以上したノートパソコンも、いまでは5万円前後から購入できるようになった。世界の工業製品は新興国が生産拠点となり、安い人件費で大量生産が行われているのは周知の通りで、アップル社の製品も、中国のフォックスコン社(FOXCONN)で委託生産されており、2011年には iPhoneとiPadを合わせた出荷台数は9千万台を超える見通しである。

同社は、業績の成長ペースに従業員のケアが追いつかず、自殺者が相次いだことでもニュースになったが、現在は、電子機器製造業の市場で50%以上のシェアを獲得しており、2010年第1四半期の売上高は171億ドル(1兆5千億円)という規模にまで拡大している。

こうして製造業の生産拠点が新興国へ移る中、先進国でモノ作りを目指す起業家や職人は、どのような発想で事業を組み立ていくべきなのか。今回はその切り口として「ハンドメイド」をテーマにした、新たなビジネスの動きを追いかけてみよう。
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この記事の核となる項目
 ●大量生産時代に見直されるハンドメイド市場
 ●急成長する手芸品オンライン販売サイトの仕組み
 ●ハンドメイド作家を活用したビジネスモデル
 ●ヴィンテージ・ジーンズの修理と再製ビジネス
 ●技術者は死なず、ハンドビルドメーカーの台頭
 ●先端のエコ技術を開発するハンドビルドメーカーの台頭
 ●大量生産から家内制手工業へ回帰するモノ作りビジネス
 ●消費者のDIY生活を支援する新たなエキスパート職の台頭
 ●人力自転車を改良・進化させたエコサイクルビジネスの商機
 ●電気自動車(EV)が示唆する新たなモータリゼーションの波
 ●趣味市場を狙った委託販売ショップはなぜ成功しないのか?
 ●自転車が安くなった理由と工場を持たないメーカーの起業
 ●高級サービスをウリにした隠れ家的商売と自宅店舗の採算


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