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  ブランドメーカーにとってニセモノが大量に出回ることはブランド価値を落とすことに直結する。そこで商品の 中にはメーカーの関係者のみが知る“本物だけの特徴”が各所に盛り込まれている。
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ニセモノを見破る真贋鑑定ビジネスの盲点と
最新技術の動向
written in 2006/9/23

 日本人のブランド品好きは世界中で知られているが、その購入ルートは様々だ。百貨店ばかりでなく、量販店やディスカウントショップでもエルメスやヴィトンの高級バッグが販売されているし、さらに安く購入したいのであればネット通販やオークションという方法もある。しかし正規輸入代理店以外の販路に流れている商品の中には、偽物が多数含まれているという事実がある。

偽物であることを知りながら本物として売ることはもちろん違法であるが、気を付けなくてはいけないのは、プロのバイヤーでさえも仕入れた商品を偽物と見破れずに“本物”として売っていることが珍しくないということだ。

間違いのないブランド品の仕入方法は、ブランドメーカーから正規代理店の認定を受けて商品を供給してもらうことだが、それができる業者は国内で一社限定、または数社に限られている。それ以外の業者は並行輸入ルートに頼って商品を輸入することになるが、その過程で中間業者が精巧な偽物を入れてしまうと、末端の小売業者はそれを見破ることができずに“本物”と信じて売ってしまうのだ。過去にはそれで、三越やダイエーなどでも偽物のエルメスを販売して社会的な信用を失ったのは有名な話(偽エルメス事件)である。

最近では“スーパーコピー”と呼ばれる非常に完成度が高い偽物商品が海外の中小工場で生産され、日本にも多数出回っていることから、プロのバイヤーでさえも偽造技術の進化に追い付くことが難しくなっているのだ。このような偽物ビジネスが横行している分野は、バッグや時計などに限らず、金券、自動車の部品、生鮮野菜に至るまで広範囲に及んでいて、巨額の闇市場を形成している。ネット取引が普及して売手と買手とが顔を合わせない商談が増えたことも偽物が急増している背景にはあるが、それらの犯罪を阻止するために“鑑定業”が注目されていて、最近ではブランド鑑定士になりたいという人も増えている。では、どうすれば鑑定業が営めるのだろうか?そこには意外な業界構造が潜んでいる。
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この記事の核となる項目
 ●真贋鑑定ビジネスの意外な判定基準のカラクリ
 ●ブランド品の真贋を鑑定する最新技術の動向
 ●偽装防止策に便乗した自動車メーカーの中古マーケット参戦
 ●自動車の偽装対策ビジネスと業界の隠れた思惑
 ●グレーゾーンを狙う偽装表示のテクニックと並行輸入ビジネス
 ●食品業界における偽装表示の実態について
 ●薬価の内外価格差で出回る偽物医薬品の存在
 ●医薬品の並行輸入ビジネスにおける偽物医薬品の流通経路
 ●ネットによって近代化する質屋業界が展開する中古ビジネス
 ●スポーツブランドに特化した知的財産オンライン監視ビジネス


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