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独占的な権利と営業力で躍進する
広告代理店ビジネスの構造
written in 2006/4/14

 創業からわずか1〜2年で数十名の規模にまで急成長する会社には、いくつかの共通した傾向がみられるが、その一つとして「営業を得意としている」ことが挙げられる。自社が取扱う商品やサービスを決めて、その売り方(セールス手法)を確立してしまえば、その後は営業部隊を編成して大規模なセールス活動を展開するという方法だ。会社として売り方のノウハウが一つあれば、営業社員の数が多いほど全体の売上高は大きくなる。

技術肌の起業家ならば、独自の技術で新製品を開発して…というやり方で会社を大きくしていくことが理想ではあるが、自分には特別な技術や才能がないという人であれば、営業力を武器にした会社を起こすことも選択肢の一つだ。ネット業界の中でも、天才的なエンジニアでなくても成功を収めた経営者はたくさんいるが、彼らが手掛けたビジネスとして多いのが「広告代理店」である。現在のネットビジネスにおける収益源は広告収入が大きなウエイトを占めていることから、広告枠をクライアントに売ってくれる業者の存在は欠かせない。

そのため“勝ち組”と言われるグーグルやヤフーですらも広告代理店との関係を大切にしている。逆に言えば、自サイトの広告枠を熱心に売ってくれる優秀な代理店業者と良好なパートナーシップを築くことが、広告収入型ビジネスの生命線ともいえる。これは、戦後のテレビ業界が成長してきた背後に、電通や博報堂といった老舗広告代理店の活躍があったことからも学べる。

広告代理店は、媒体の広告枠を広告主(クライアント)に売って、その販売額に対する手数料(約15〜25%)を収益源としている。机と電話があれば一人でも始められるビジネスだが、媒体主や広告主との“良好な関係”を築くことが要で、かつてはそのための過剰な接待攻勢が騒がれたこともある。しかし単に広告を取り次ぐだけではなく、媒体ビジネスそのものを発展させる影の立役者としても働いてきた。それは経済成長の裏に広告代理店ありといわしめるほど。そんな大きな影響力を持つのが広告代理店だが、どのように媒体との関係を作って、どんな仕事をしているかは意外に知られていない。

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この記事の核となる項目
 ●共存共栄する媒体と広告代理店との深い関係
 ●消火栓広告に学ぶ広告代理店の仕組み
 ●行政も新たな収入源として着目する広告代理店業
 ●急成長するサーチエンジンを支えるリスティング広告
 ●サーチエンジン対策の看板を掲げる広告代理店の実態
 ●裏側からみたネット広告代理店業界
 ●米国に登場する広告コンサルタントの新商売
 ●多様化する広告媒体開発の着眼点と代理店ビジネスの生き残り策
 ●自動車のドライバーをターゲットとしたモバイル広告市場
 ●学校のグランドを広告媒体とする発想
 ●直接取引へと向かう広告市場と代理店が向かうべき方向
 ●ネットからリアル店舗への集客を促すオンラインローカル広告
 ●ライセンスビジネスとして捉える「衛星写真」のコンテンツ価値
 ●立て看板から電子ポスターへの進化で変わる屋外広告の好適地
 ●シェア率と顧客獲得のスピードアップを狙う広告宣伝費のかけ方


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