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  物販業にとって、顧客を「製品のオーナー」と位置付けることのメリ ットは大きい。ショップにとって「お客さま」は一度限りの関係になってしまうが、顧客=オーナーの関係になると製品を通じて定期的な関係が結べるようになる。
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顧客を「オーナー」と呼ぶことで生み出せる
商機と新ビジネス
written in 2006/2/14

 十円きざみで価格を値切り、できるだけ安い店で買い物する消費者が増えている一方で、高級車や高級マンションが発売されると予約客で殺到するという二極分化が進んでいる。日本ではそれだけ貧富の差が開いているのかと察すると、意外にもそういうわけではない。日常の生活では無駄な買い物はしない代わりに、「これは」という特別な物に対しては高額の出費も惜しまないという「買い物の棲み分け」が進んでいるのだ。例えば、ベンツやBMWに乗って百円ショップに買い物に出かけるようなスタイルが、注目すべき新たな消費者像といえる。

現代の賢い消費者は「商品の価値」をあらゆる角度から分析して、損か得かを判断している。国産車より故障しやすくても高級外車が売れるのは、乗り物(道具)としての機能だけではなく、その車に乗ることで世間から得られる評価(評判)やステイタスといった付加価値を求めているためである。逆に、ただ単に消費するだけのありふれた商品ならば、できるだけ安いものを選ぼうとするのが賢い。

そこで売り手としては「形のみえない商品価値」に着目してみることが大切だ。これは、商品を使用(消費)することによる実用性以外の価値で、その商品を所有することでしか得られない満足感やメリットである。ここでのポイントは「消費すること」と「所有すること」との違いにある。商品の所有者は「オーナー」という位置付けになるが、その言葉から受ける印象には特別な響きがある。そこに気付くと、これからのビジネスでは「お客様さま」としてよりも「オーナー」に対して特別な価値やサービスを提供することが重要になる。
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この記事の核となる項目
 ●オーナー制度によって変わる農家の収益構造
 ●田畑から収穫できる作物のオーナー権利を売る仕組み
 ●オーナーシップ制の導入で小売店が顧客寿命を伸ばす方法
 ●ATM機のオーナーとなって行う銀行代理店の業務
 ●ATM端末(現金自動預け支払機)の代理店制度について
 ●米国におけるATMオーナービジネスの流れ
 ●FC展開される自販機オーナービジネスの仕組み
 ●自販機ビジネスにおける立地を押さえるロケーション業者
 ●オーナー制度の導入に期待するそれぞれの思惑とは
 ●自家用ジェット機の販売に学ぶ分割オーナーシップ制度の仕組み
 ●消費でなく投資へと動きはじめる消費者の心理と金融資産の行方
 ●流行の影でだぶつく業務用中古ゲーム機を再利用したリース事業
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