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女性の行動力と購買力を活用した
女性専用サービスの新分野
written in 2005/8/6

 最近では「女性専用」「女性限定」のサービスをよく見かけるようになった。安全のために女性専用の鉄道車両が導入されたこともあって、社会的な立場で男とは違う女性に対して、安全やプライバシーを配慮するという観点からサービスを見直す傾向が強まってきている。一人暮らしの女性の引越しに伴う危険やプライバシーを配慮した女性だけのスタッフによる女性専用引越しサービスをはじめとして、病院の女性専用外来、女性専用の出張訪問パソコン設定サービス、女性専用宿舎を用意した自動車免許合宿などがある。また、出張するビジネスウーマンに対して女性専用フロア(レディースフロア)を設けるビジネスホテルも増えているし、女性専用シートを用意した航空会社もある。

もちろんどんなサービスでも、女性限定と銘打ったメニューを提供しようと思えばできないことはない。ただしそれが、一定以上の集客効果があるものでなければ意味がなく、新たな女性顧客の需要を掘り起こせる「女性専用」サービスでなければならない。はたして「女性専用」という切り口だけで収益の向上に顕著な結果が得られるのかという疑問に対しては、米国の大手フィットネスクラブのカーブズ(Curves)が一つの回答を示している。米国ではこのところ、女性のみを対象にしたフィットネスクラブが増えているが、カーブズがその火を付けたともいわれている。

1992年に開業、1995年からフランチャイズ展開を始めた同社は、現在全米のフィットネスクラブ市場全体の4分の一を占めているといわれるほどの急成長を遂げた。その理由は、女性のみを顧客とした独自のコンセプトにある。同社の顧客は女性だけに限っていて、しかも従来のフィットネスクラブの主要顧客層である20〜30代の若者ではなく、中高年齢層にフォーカスしている。また、ワークアウト時間を一回30分とし、利用料も月額5000円程度と、クラブでの滞在時間とコストを低く抑えているのが特徴だ。今までのフィットネスクラブは月額一万円前後で、トレーニング時間の長さ、男性の視線などの理由から、退会する女性の割合が高いといわれていた。

カーブスは、日本での第一号店を今年7月にオープンさせている。この動きに刺激されて、他のフィットネスクラブでも女性専用プログラムに力を入れ始めているが、他の業界においても既に成熟した市場に「女性専用サービス」を導入することによって新たな需要を掘り起こせる分野はある。
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この記事の核となる項目
 ●女性の心身の健康に特化したフィットネスサービスの動向
 ●女の一人旅に専門化する女性専用の旅行会社(海外事例)
 ●女性専門職に特化することで成長するキャリア支援サービス
 ●事例:女性専門の就職情報サイトを運営する会社
 ●事例:女性専門の就職イベントをプロデュースする会社
 ●崩れゆく就職情報の収益モデルと求人・求職の新しい関係
 ●30歳以降のシングル層が生み出す新たな消費マインドと独身市場
 ●変化する女性のライフスタイルと価値観が生み出す新市場
 ●女性起業家がリードする"スペシャリスト"としての新テーマ


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