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大人が充実して遊べる
趣味市場に向けた商機の掘り起こし方
written in 2005/5/27

「遊んで充実した時間を過ごすこと」は年齢を重ねるほどに難しくなっていく。普段は夜遅くまで仕事に奔走して「休みがなかなか取れない」と嘆いているビジネスマンにしても、いざ、まとまった休暇を与えられると何をして遊べばいいのかわからないことがよくある。さらに現役を引退したシニア層になれば、毎日の余暇時間を充実して費やすことが、いかに難しいかを実感することだろう。

「遊び」に関する市場といえば、これまで主な顧客ターゲットは“子供”と相場が決まっていたが、現代ではそのシナリオが崩れている。少子化の影響で子供の人口が年々減少していることにより、市場が大幅に縮小している。それと同時に、昔ほど子育ての負担がない大人達には“自分の時間”を有意義に使いたいとする気運が高まっている。さらに、高齢化(長寿化)によってシニア層が厚くなったために、現代では子供市場と大人市場との規模が完全に逆転してしまっているのだ。

《日本の年齢層別の人口分布推移》

    日本の年齢層別の人口分布推移
玩具メーカーのタカラとトミーが合併することを発表したが、これも少子化によって玩具市場が大きく落ち込んでいることと関連している。玩具に限らず、これまで子供市場のみターゲットとしてきた企業では大きな転換期を迎えている。

教育出版で有名な学研では、子供時代に同社の雑誌を愛読していた現在の30〜40代層をターゲットに「大人の科学」という雑誌を刊行しているが、こちらは堅調な売れ行きを示している。また、楽器メーカーのヤマハもかつては“子供のいる家庭”にピアノを販売することを主力といていたが、現在では主な顧客ターゲットを“大人”へとシフトして、「大人の音楽教室」が人気を集めている。

大人が遊ぶための市場(大人の趣味市場)は多様で、すそ野と奥行きが広いために様々な業界で狙うことが可能だ。経済的に余裕のある人が、本気で趣味に夢中になれば、少なくとも数十万円以上の予算で趣味のための道具や環境を揃えることになるため、大人の趣味に絡んだ潜在的な商機というのは非常に大きい。しかし「趣味」という市場の捉え方が曖昧であるため、眠れる市場を掘り起こせないでいる業界が大半を占めている。
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この記事の核となる項目
 ●趣味市場における顧客層の捉え方
 ●こだわりのホームシアター作りにみる趣味空間の追求
 ●星への憧れ〜アマチュア天体写真家が求めるもの
 ●ネットとデジカメの普及が拡大させる天体観測市場
 ●上級者の育成が鍵となる大人向け趣味市場の攻略点
 ●団塊世代が盛り上げる趣味市場で成功するオンライン戦略
 ●趣味の専門市場に特化した環境(スペース)の賃貸ビジネス
 ●大人の趣味市場拡大で成長する究極のヴィンテージ品販売


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JNEWS LETTER 2005.5.27
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