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  相続問題に絡んで「家系図」の存在が見直されている。家系図といえば、古びた巻物をイメージしがちだが、現代ではオンライン上での家系探索や、DNA鑑定による家系図制作もビジネスとして成立している。さらに人間ばかりでなく犬や猫などペットの系図にも商機が潜んでいる。
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複雑な人間関係によって見直される家系図と
新たな人脈ビジネス
written in 2004/12/6

 親族の葬儀のために久方ぶりに故郷へ帰った際に、顔も見たこともない親戚がたくさんいて面食らった経験を持つ人は少なくないだろう。現代では核家族化が進行しているため、葬式でもなければ親戚一同が対面することもないという話はよく聞く。

普段の生活していく上では遠方の親戚など知らなくてもさほど不自由はないものの、大きな問題として生じるのが「相続の問題」が発生した時である。故人が残した資産を相続できる権利を得られるのは、その妻と子供というのが原則だが、相続人が既に死亡していれば、その子供や孫(故人にとっての孫やひ孫)へと相続権が引き継がれる。また故人に子供がいなかったり、離婚歴があって先妻と後妻それぞれに子供がいたり、妻の連れ子とも養子縁組をしているようなケースでは相続の権利関係が複雑に入り組んでくる。実際の相続では法律に基づいた相続権の他に、遺言書による相続者の指定もあるため、一族の系図をしっかりと把握して話し合いを行わないと相続の手続きが進まないのだ。

そこで見直されつつあるのが「家系図」の存在である。何百年以上も続いているような名家でなければ、家系図の必要性はあまり意識されてこなかったが、親族間の日頃のつき合いが希薄になっている現代では、いざという時に備えて一族の系図を日頃から管理しておくことも重要になってくる。

これは決して大袈裟なことでなく、例えば、故人の預金から葬式代を引き出そうとうする時にすぐに困る問題だ。銀行では預金者が死亡すると、相続権利者すべてによる遺産分割協議が済まなければ、預金の引き出しに応じてくれない。

家系図といえば、歴史博物館に貯蔵されているような巻物をイメージしがちだが、現代ではオンライン上での家系探索や、DNA鑑定による家系図制作などもビジネスとして成立している。さらに人間ばかりでなく犬や猫などペットの系図にも商機が潜んでいる。その動向と新ビジネスの可能性について探ってみたい。
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この記事の核となる項目
 ●国内における家系図の新たな需要の動向
 ●巨大な人脈情報源となる米国の家系探索サービス
 ●家系図とDNA鑑定との連動による新サービス
 ●遺伝子病対策としての需要が見込めるペット家系図への商機
 ●家系図からビジネス人脈系図への応用と発展
 ●オンライン上の上流社交場を目指すソーシャルネットワーク


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