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  食品トレーサビリティのシステムを構築するには高額な開発費がかかるのが現状だが、米国ではP2P技術などを応用した安価なシステムを開発するベンチャー企業も登場しはじめている。またIDタグとの相性も良いためアイディア次第では、様々な攻略点が見つけられる。
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食品流通に求められる
トレーサビリティ市場に向けた攻略点
written in 2004/2/4

 BSEや鳥インフルエンザなどが相次ぎ、食品の安全と信頼を消費者に与えるための「トレーサビリティ(商品の履歴を追跡する方法)」が注目されている。流通の末端にいる消費者の立場で、いま購入しようとしている食品がどんな生産者によって出荷され、どんな流通経路で小売店まで辿り着いたのかを“トレース(追跡)”するシステムが求められていることは既に広く報じられている。

ICタグなどの実用化により、食品を始めとするさまざま商品についてのトレーサビリティを技術的に実現することは、現在でも可能なレベルにまで達している。しかし食品業界の現場では「トレーサビリティを実用化させるまでには、まだ多くの課題がある」という意見が多く聞かれる。

その“課題”の一つとして浮上しているのが、トレーサビリティのシステムを導入、運用するためのコストを誰が負担するのかという問題だ。従来の生鮮品流通の中に、商品履歴を追跡できる付加サービスを加えようとして、コストをそのまま販売価格に転嫁しようとすれば、現在より5〜10%程度の値上げが必要になると言われている。しかし消費者は、あくまで価格は据え置かれたままでの導入を望んでいるために、やはり業者側の負担が重くなってしまう。

そこで、できるだけコストをかけずにトレーサビリティを実現することが重要になってくる。現代では、食品に限らず様々な分野での安全確認が重視されていることからも、「最も低コストで効率的なトレーサビリティの方法」を考案するところに大きな商機がある。(注目の新規事業一覧へ


この記事の核となる項目
 ●ASP方式による食品業界のトレーサビリティの仕組み
 ●米国の食肉業界で実用化されるIDタグによるトレーサビリティ
 ●P2P方式による流通経路中のトレーサビリティの仕組み
 ●トレーサビリティの要となる個体番号の貼付方法について
 ●高まる安全意識が成長させる商品(製品)検査の手法と新市場
 ●IT化された荷札・電子タグに期待される用途と新市場


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