西暦2000年には主な欧米諸国と比較しても日本が最も高齢者の多い国になる。これから20年以上先までを展望したビジネスを構築していくのであれば大切な顧客層として65歳以上の高齢者をどのように扱うのかを意識しておく必要がある。消費を促進する要素となる「金」と「時間」を高齢者は十分に持っているためだ。
<各国の高齢化の推移>
◎各国人口に占める65歳以上人口の割合
日本 アメリカ フランス ドイツ スウェーデン イギリス
─────────────────────────────────
1975年 7.9% 10.5% 13.5% 14.8% 15.1% 13.9%
1980年 9.1% 11.2% 15.6% 15.6% 16.2% 15.0%
1985年 10.3% 11.9% 12.9% 14.5% 17.8% 15.1%
1990年 12.0% 12.5% 13.9% 14.9% 17.7% 15.6%
1995年 14.6% 12.6% 14.9% 15.2% 17.3% 15.4%
2000年 17.2% 12.4% 15.7% 16.0% 16.7% 15.2%
2005年 19.6% 12.3% 16.0% 18.1% 16.6% 15.2%
2010年 22.0% 12.8% 16.1% 19.2% 17.9% 15.6%
2015年 25.2% 14.3% 17.9% 19.6% 19.7% 17.1%
2020年 26.9% 16.1% 19.6% 20.8% 20.7% 17.9%
※資料:総務庁統計局「国勢調査」
<世帯主年齢別貯蓄保有額(日本)>
◎ 20歳代 ------------> 284万円
◎ 30歳代 ------------> 608万円
◎ 40歳代 ------------> 1,100万円
◎ 50歳代 ------------> 1,422万円
◎ 60歳代 ------------> 1,942万円
◎ 70歳代 ------------> 1,842万円
※資料:貯蓄広報中央委員会「貯蓄と消費に関する世論調査」より
60歳代以上の世代は2000万円近い現金を持っているが、買いたい商品やサービスが見つけにくいのが現状。土地や住宅は子供達のために残しても、その他の貯蓄は自分達の人生のために有意義に使いたいと考える高齢者は増えている。しかし、この市場を上手に囲い込んでいるビジネスは意外と少ない。
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<この記事の完全情報 URL>
https://www.jnews.com/mem/back/detail/1999/199905/19990517_3.html
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