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副業としてのコインランドリー経営の採算性

　『下宿学生が銭湯の帰り道に寄って洗濯をする場所』という古くから定着していたコインランドリーのイメージは既に無い。

　昭和48年以降、約10年間にわたり成長してきたコインランドリー市場は家庭用洗濯機の普及と共に停滞していたが、最近になって客層を一人暮らしの独身男性から主婦層へと変えて再度成長し始めている。これは、家庭では洗濯しにくい布団や毛布を一度に 5,6枚まとめてコインランドリーで洗う人達が増えていることに一因がある。

　ペットが運んでくるダニや子供のアレルギー問題から布団や毛布を定期的に洗いたい世帯は多いが、クリーニング店に出せば１枚1000円程度かかる料金が、コインランドリーなら５枚一度に洗えて1000円以内で済む。またライフスタイルの変化により、深夜のコンビニで買い物をする途中で、クルマでコインランドリーに立ち寄り洗濯をする主婦も増えている。

　そんな時流から新規独立事業や副業としてコインランドリー経営を考える人達も増えている。フランチャイズ展開しているコインランドリーチェーンも複数存在していることから、事業が手掛けやすいという理由もあるが、実際の経営状況はかなり厳しい。

　成功すれば無人経営でも毎月安定した売上が期待できる反面、初期投資の負担が大きく立地条件に左右されやすいコインランドリー経営の採算性について考えてみよう。

●コインランドリー経営のための条件
●成功する店舗の条件
●コインランドリーの採算性
　・開業資金
　・収益構造
　・洗濯機の稼働率から導く売上目標

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＜これはJNEWS LETTER 1999年6月26日号に掲載された記事です＞