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セール&リースバックによるマイホーム所有の変革

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JNEWS会員配信日 2022/11/20

 マイホームを購入することは、数十年先までのローン債務を背負うことになり、なかなか決断に踏み切れない人達も多い。また、生活に困窮しても、家族が住み慣れたマイホームは、できることなら手放したくないものである。そこで、普及し始めているのが「セール&リースバック」の仕組みである。

これは、一度購入した物件を、投資会社に売却した後、賃貸契約に切り替えて家賃を払いながら利用を続けるもので、もともとは、企業が所有するオフィスビルや店舗を売却してキャッシュを得るためのスキームとして考案されたものだが、最近では個人の住宅にも導入されるようになっている。

ニューヨークを拠点として2016年に創業した EasyKnockは、個人の住宅オーナー向けにセール&リースバックのサービスを提供している。同社は、マイホームで資金調達をしたいオーナーに対して、その時点の市場相場に対して最大75%までの現金を前払いして、その後も家賃を払いながら住み続けられる契約をする。
この契約は1年毎に更新され、最長で5年間はリースを続けることができ、その期間中に物件を買い戻す権利も与えられている。

リース期間中は物件の所有権を EasyKnockが持つことになるが、元オーナーからの買い戻しが行われずに、リース契約が完了した後は、EasyKnocが中古市場で正式売却することで資金が回収される。同社のビジネスは、物件をリース契約に切り替える際の手数料(4.99%)と家賃を主な収入源にしているため、オーナーは自宅を買い叩かれることなく、適正相場で現金化しながら、5年間は住み続けることができる。

EasyKnoc

《EasyKnockのリースバックモデル》

このビジネスモデルは、中古住宅の相場が上昇を続けることが前提となっており、EasyKnockが5年後に物件を中古市場で売却できる価格が、オーナーに対する買取価格よりも上回っていれば、好採算のビジネスになる。反対に、中古相場が下落していると、買取金額を全額回収できないリスクも抱えることになる。

一方、住宅オーナーにとっては、ローンの返済期間中に失業などで一時的に収入が減った時には、すぐに自宅を手放さなくても、売却代金の前払いを受けながら最長5年の猶予期間を作り、その間に人生の立て直しを図ることができる。

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