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パソコン使用料を従量課金で収益化するPC as a Service

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JNEWS会員配信日 2021/5/27

 企業が新たな設備や機材を導入するには多額の資金が必要になる。銀行融資やリース契約を利用するのが一般的だが、設備投資後の事業が成功するとは限らない。そこで、設備投資の負担が大きな業界では、ハードウェアを所有せずに、使用回数や使用時間に応じて料金を支払う、Pay-per-Use(従量課金型)サービスへの転換需要がある。

そうしたトレンドに対応して、Dell、HP、Lenovoなど大手PCメーカーは法人顧客向けにPC販売の定額制プランを提供しはじめている。Dellが立ち上げた「PC as aService (PCaaS)」という新サービスは、デスクトップやノートパソコンを毎月定額の料金で利用することができ、その中にはセキュリティソフト、電話サポート、リサイクル回収の費用も含まれている

具体的なプラントして、ノートパソコンの「Dell XPS 15(1,260ドル)」は、月額45ドルで利用することができ、36か月間のサイクルで新機種との入れ替えも行われる。PCaaSが、従来のリース契約と異なるのは、新機種を導入する度に見積書や契約書を作成するのではなく、ハードウエア、ソフトウエア、保守サポート料などをセットにした包括契約により「毎月の利用料金」を設定して、継続的な取引をしていく点にある。

Dell PC as a Service (PCaaS)

企業クライアントにとっては、業務のデジタル化やテレワークの導入により、使用するデバイス端末の種類も多様化している中、PCaaSによる包括契約で社員1人あたりの情報機器コストを定額化できたほうが都合が良い。その点では、PCaaSの提供者は、PCメーカーだけでなく、複数メーカーのデバイスやソフトウエアを調達をするサードパーティ業者も「PCaaSプロバイダー」として成り立つようになっている。

英国でITシステムの設計、構築、コンサルティングを行うLanmark社は、2019年からPCaaS事業を立ち上げており、PC(デスクトップとノート)、ソフトウエア、周辺機器などの一式をパッケージ化して、社員1人あたり月額60~165ポンド(約9,100~25,000円)のサブスクリプション型で提供している。パッケージの構成は、クライアントの要望によってカスタマイズすることが可能で、WindowsとMaC両方のプランがある。

企業クライアントは、PCaaS契約をすることで情報機器の総所有コストを減らすことができ、従業員の増員による機材の追加や、機種の入れ替えを柔軟に行えるようになる。機材のトラブルが発生した時にも、Lanmark社が包括的なサポートを24時間体制で行うため、個々のメーカーに問い合わせる負担を軽減できる。

今のところPCaaSの市場は、法人PC販売高の中で3%程度に過ぎないが、世界では、2021年からの5年間にかけて年率40%以上で成長することが予測されており、PCaaSプロバイダーは多数登場してくることが見込まれている。

Lanmark PCaaS

《PCaaSプロバイダーの仕組み》

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