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  夏休みを利用して、科学工作やプログラミングの基礎を学べる小中学生向けの「ITキャンプ」の人気が米国で急上昇している。ITのスキルを早い時期に習得することが、大学への進学や、優良企業への就職に役立つという意識が、米国社会の中で芽生えてきたことと関係している。
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営利・非営利で展開される
小中校生向けITキャンプの事業モデル
JNEW会員配信日 2013/5/6

 米国では、数年ほど前から小学生〜高校生を対象にした“サマーキャンプ”の内容に変化がみられるようになった。キャンプの定番であるアウトドア活動と並んで、コンピューター・サイエンスを学ぶ「ITキャンプ」の人気が急上昇しているのだ。

これには、保護者側が「ITの専門知識は子ども時代に学んでおくべきスキル」と認識しはじめていることがある。最近では、オバマ大統領が、高校でプログラミングやコンピューターグラフィックの履修を義務付けることに大筋で同意を示していることも報道された。ITのスキルは、大学への進学や、優良企業への就職に役立つという意識が、米国社会の中で、急速に芽生えてきた。

そこで、子ども向けのITキャンプが多数登場してきている。「iD Tech Camps」は、民間の業者が行っているITキャンプで、1999年にシリコンバレーで最初のキャンプを開始した後、今では、テキサス、ニューヨーク、イリノイ、フロリダなど、多くの都市でキャンプを開催している。



キャンプのスタイルとして、夏休み期間中の有名大学を会場として借用しているのが特徴で、小学生〜高校生までの子ども達は、エリート大学の雰囲気に浸りながら、プログラミング、アプリ開発、産業用ソフトウェアを使用したロボット工学など、自分が興味のあるコースを受講することができる。

一例として、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)を会場に、2週間の泊まりがけでプログラミングとアプリ開発を学ぶコース(13歳〜18歳が対象)の場合で、参加料金は 3,699ドル(約36万円)という設定。

また、7歳から参加できるJAVA言語のプログラミングキャンプは、5日間で 929ドル。その他、デジタル映像の作成やグラフィックアートの作成、3Dゲームのデザインと、学べるコースの内容は細分化されている。

これらのキャンプで講師役を務めるのは、エリート大学のコンピュータサイエンス学部に所属する現役の学生、学位を取得してIT業界で働く現役エンジニアなどで、その募集もサイト上で随時行われている。

子ども向けのITキャンプは、非営利でも行う団体が登場してきているが、そこにも秀逸な事業計画と収益モデルが形成されている。

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この記事の核となる項目
 ●エリート大学で開催する有料ITキャンプのビジネスモデル
 ●人気が殺到する非営利ITキャンプの仕掛け人
 ●有力企業が開催するITキャンプの狙いとは
 ●非営利が有利なプログラミング教室の運営モデル
 ●社会人に向けたプログラミング教育市場の特徴
 ●オープン化するオンライン・プログラム教育
 ●コーディング・テストによる人材採用の方法
 ●グローバル化・多様化するIT人材の価値
 ●高騰する大学授業料と対峙するオープンエデュケーションの波
 ●インターンシップを起点とした優良企業のエリート人材採用
 ●ビッグデータ分析のビジネスモデルとデータサイエンティスト
 ●勉強好きの子どもをロックスターにする科学コンテスト市場


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