生成系AIを使いこなすには、適切な命令文をテキストで指定する必要があり、命令に使えるワードは「プロンプト」と呼ばれている。それら複数のワードを組み合わせた命令文で優れた作品を作る「プロンプト・エンジニアリング」という新職種が生まれている。 (JNEWSについてトップページ
生成系AIの能力を引き出すプロンプトエンジニアの新職種

JNEWS
JNEWS会員配信日 2023/3/18

 OpenAIの他にも、テキストや画像を自動作成するAIは多数開発されるようになっている。それらはGenerative AI(生成系AI)と呼ばれ、Googleでもテキスト生成AIの開発を進めている他、Midjourney NovelAI などは、テキストで風景や人物の特徴を伝えると、そのイメージに沿った画像を生成できるAIとして、出版物の挿絵や、ゲーム、アニメの背景画像としても活用されはじめている。

これらの生成系AIを使いこなすには、適切な命令文をテキストで指定する必要があり、命令に使えるワードは「プロンプト」と呼ばれている。AIの種類によっても使えるプロンプトは異なるが、500万語以上があると言われ、今後もさらに増えていく。それら複数のワードを組み合わせた命令文で優れた作品を作る「プロンプト・エンジニアリング」という新職種が生まれている。

たとえば、従来のイラストレーターは、絵を描く技術を磨くことがスキルとなっていたが、AIによる画像生成では、独自のプロントテキストで感動的な絵を出力させることが価値の高いスキルになる。そのため、Midjourneyなどで作成された絵画作品は、その絵を販売するのではなく、出力に使われたプロントテキストが売買の対象になっている。

PromptBase というサイトは、Midjourneyから生成された画像作品を投稿して、そのプロントテキスト売買を行うマーケットプレイスを運営している。サイト上には、動物、人物画、風景、建築物、乗り物などの作品が多数掲載されており、それらのプロントテキストが各2~5ドルで販売されている。

Midjourneyが生成する画像は商用利用が可能なため、出版社やゲーム会社などがプロントテキストを購入して、自社作品の中で使用するという需要がある。プロントテキストの販売単価は安いため、それだけを本業とすることは難しいが、画像生成AIを活用した副業の方法として、海外では人気化してきている。

PromptBase

 プロンプトエンジニアという職種は、最近の1~2年で登場してきたものだが、企業内でも、生成系AIを使いこなせる人材への需要は高まっており、高年収で募集する事例も出てきている。

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・ChatGPTトークンの単価設定について
・OpenAI社のビジネスモデルと組織構造
・プロンプトエンジニアという新職種
・画像生成AIを活用した副業モデル
・プロンプト人材への将来需要について
・テック不況で加速するビジネスモデル再構築
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