パッケージの無駄を省いたバルクショップの新業態開発
環境問題に配慮して、プラ容器や梱包資材ゴミを減らす買い物のスタイルとしては、バルクショッピングの形態も推奨されている。バルク(bulk)には、「未包装」と「まとめ買い」の意味があり、バルクショップとして2つの業態が成長してきている。
1つは、未包装の商品を重量単位で量り売りする形態で、オリーブオイル、調味料、スパイス、コーヒー、チョコレート、ワインなどを量り売りするバルクフードショップは世界で急成長してきている。オーストラリアで60店舗を展開する「The Source Bulk Foods」はその1つで、人工添加物を含まない安全な食材を未包装のまま、重量単位で販売している。
店内には、穀類、パスタ、ナッツ、ハチミツ、小麦粉、ドライフルーツなど400種類以上の食材が未包装のまま詰められたボックスが並んでおり、来店客は必要な分量を紙袋やビン容器に入れて商品番号をペンで記入する。買い物が済めば、カウンターで各商品の重さを計測して、料金を払う方式になっている。
同店が取り扱う商品の半数以上は、地元で収穫された農作物を原料としたものだ。
来店客の多くは、安全な食材を必要な分量だけ購入して、家庭で料理やお菓子を作りたいという人達で、店には料理に詳しいスタッフが常駐しているため、珍しい食材を利用したレシピを教えてもらうこともできる。
■The Source Bulk Foods
■店内の紹介映像
The Source Bulk Foodsは、フランチャイズ方式で店舗数を増やしており、1店舗あたりの開業資金は、建物の取得費を除いて約40万豪ドル(約3400万円)に設定されている。バルクフードショップは、パッケージ化されていない多品目の安全な食材を、できるだけ生産者に近いルートから仕入れることがノウハウとなるため、個人の開業者は、フランチャイズに加盟することで、量り売りショップのブランド力(信頼性)と、豊富な商品力を入手することができる。
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