電気自動車(EV)とキャンプの相性は良く、 車載バッテリーを上手に活用すれば長期のアウトドア生活を実現できる。キャンプ場にとってもEVユーザーは長期滞在の優良顧客となるため、テスラオーナー向けの設備開発も進んでいる(JNEWSについてトップページ
テスラオーナーが実現させる新キャンピングカー生活

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JNEWS会員配信日 2021/4/7

 海外では、EVとキャンピングカーの相性が良いことも注目されている。話題の発端となっているのが、テスラが2021年後半からの発売を予定している、電動ピックアップトラック「Cybertruck(サイバートラック)」を利用して、アウトドア愛好者が「移動式の住める家(サイバーリビング)」の構想を立て始めていることだ。

テスラが発表している仕様によると、Cybertruckは1回の充電で500マイル(約800km)までの走行が可能なバッテリー搭載し、最大6.4トンまでの牽引性能がある。さらにトラックのルーフにソーラー発電パネルを設置するオプションも提供される。

Cybertruck(Tesla)※車両価格は39,900~69,900ドル
■Cybertruckのニュース映像(CNBC)

そのため、サイバートラックでキャンピングトレーラーを牽引しながら旅をして、到着地ではバッテリーからトレーラーへの送電を行えば、車中泊というよりは、「移動式の家(サイバーリビング)」に近い環境を作ることも可能になり、車載のバッテリーとソーラーパネルだけで、長期のオフグリッド生活を実現することができる。

米カリフォルニア州の建築設計士が開発した「Polydrops P17A」は、テスラのモデル3やサイバートラックで牽引することを想定したキャンピングトレーラーで、最大520Wのソーラーパネルと、容量12kWhのバッテリーを搭載することで、ルームエアコン、ヒーター、冷蔵庫、IHコンロなどの電化製品を使いながら、大人2名で6日間の連泊をすることができる。トレーラーの価格は基本仕様の24,990ドルにオプションを加えて、36,000ドルまでのバリエーションが用意されている。

Polydrops P17A
■P17Aの紹介映像

米国では、キャンピングカーで旅行を楽しむユーザーに向けた「RVパーク」と呼ばれる駐車施設が各地にあるが、最近ではテスラオーナー向けのEV充電に対応することが集客ポイントとして着目されている。

米国のRVパークには、もともと15A・125V仕様の外部電源コンセントがあるが、テスラオーナーの中では、日中は車両のバッテリーから電化製品の給電をして、就寝中にバッテリーをフル充電したいというニーズがある。このサイクルを繰り返せば、駐車場に長期滞在するスタイルが可能となり、RVパークにとっても客単価の向上に繋がる。

テスラのEVは、40A・250Vの急速充電ができるため、それに対応した50A仕様のコンセントがあるRVパークが、テスラユーザーのコミュニティでも探されている。
言い換えると、高速充電のインフラと、トイレ、Wifiなどが整っていれば、人里離れた地域でもEVキャンプユーザーを呼び込むことは可能で、逆に田舎であるほど付加価値は高くなる。

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