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コロナ禍の3密を避けたアウトドアジムの開発ビジネス

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JNEWS会員配信日 2021/2/26

 屋内でトレーニングを行うフィットネスクラブは、パンデミックの早期段階で多くの感染者を出したことから、世界各国で営業の規制や自粛が行われてきた。
しかし、コロナ禍では運動できる機会が減少したことから、体重増加に悩む人は増えており、フィットネスクラブへの需要が無くなったわけではない。

そこで、フィットネスクラブの再開方法として、屋外を会場としたアウトドアジムが注目されている。米国内で420以上の店舗を運営する24 Hour Fitnessでは、カリフォルニア州とオレゴン州にある一部の店舗で「Outdoors@24」という屋外トレーニングのコースを2020年12月から立ち上げている。

店舗の駐車場や建物の屋上、人工芝のコートなどに、ソーシャルディスタンスを考慮した間隔で複数台のエクササイズ用バイクやウエイトマシンを設置しており、メンバーはスマホアプリでチェックインをして、画面に表示される健康状態の質問項目に回答した後、自由にトレーニングすることができる。この業態は実験的に開始されたものだが、利用者からは好評なため、導入店舗を増やしていく計画だ。

24 Hour Fitness Outdoors@24
■アウトドアジムの紹介映像

コロナ禍以降、アウトドアジムの業態は世界で急速に伸び始めている。公園、運動場、テニスコートなど、屋外のスペースがあれば容易に設営ができ、屋内型フィットネスクラブと比べて開業コストも低く抑えられるため、自治体や学校などが設置する公共施設としてや、フランチャイズビジネスとしても展開しやすい。

英国の「TGO」は、アウトドアジムの設計開発を専門に行っている会社で、世界各国の自治体やフィットネス業者に対して、1500件以上の導入実績がある。クライアントが保有する屋外スペースに合わせて、最適なジムの仕様を設計しており、利用者の会員管理をしたり、トレーニングの内容を記録できるアプリの提供、屋外設置に適したフィットネス機材の開発までを、すべて行えることが同社の強みになっている。

TGO

TGOが独自開発した「Energy Spinning Bike」というエアロバイクは、外部電源は使わずに、ユーザーがペダルを漕ぐエネルギーから自家発電をして、USBポートに接続したスマートフォンの充電ができるようにしている。ユーザーにとっては、自分の運動量で作られた電気からスマホ充電できることが、トレーニングを続けるための、有意義な報酬システムとして作用する。

同社の屋外トレーニングマシンは、すべて人間の運動エネルギーから発電される仕様になっており、夜間の照明などが必要な場合のみ、オプションの外部電源を導入する方式だ。トレーニングマシンの電気回路には防水対策がされており、天候条件に関係なく、屋外に機材を固定設置しておく構造のため、年間を通して無人での運用が可能になっている。

TGO
■TGOアウトドアジムの紹介映像

英国内では、コロナ禍でも地域の住民が安全にトレーニングできる屋外施設を求める声が高まっていることから、自治体が公園などをアウトドアジムに改修するプロジェクトも増えることが予測されている。公共性が高いアウトドアジムでは、トレーニング機器の安全基準を、子供や高齢者にも合わせることが重要で、従来の公園遊具や、屋内フィットネス機器とは異なる市場が形成されている。

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JNEWS会員レポートの主な項目
・アウトドアで再開されるフィットネス業界動向
・英国で展開されるアウトドアジムの開発ビジネス
・コロナ後のアウトドアレジャーの経済規模と特徴
・トレイルを活用したサイクルツアーの起業モデル
・世界に広がるフリーウォーキングツアーの収益構造
・早朝の時間帯を活用したアウトドアストアの開発
・早朝と夜間に時間分散する観光コンテンツの開発
・3密回避の消費者を取り込むドライブスルー開発
・水面下で盛り上がるオートキャンプ・ブームの再燃
・フードマイルを意識したローカルフードビジネス

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