米国ではオンラインで中古住宅のAI査定を行い、最短1週間以内に買い取る不動産買い取り業者が台頭。彼らは「iBuyer」と呼ばれ、物件売買を高回転で回すことで無駄な仲介コストを省き、良質の中古物件を適正価格で流通させることを目標としている(JNEWSについてトップページ
AI査定で短期住宅買取りを実現させる米国バイヤー動向

JNEWS
JNEWS会員配信日 2020/11/7

 米国は、日本よりも中古住宅の売買が活発に行われているため、売却の仕組みも進化している。その中で登場してきたのが、オンラインでAIによる物件査定を行い、最短1週間以内の現金化を実現させる「iBuyer」と呼ばれる買い取りサービスの業態である。

そのパイオニア的な存在が、2014年にサンフランシスコで創業した「Opendoor」という不動産テックの新興企業である。同社は、1960年以降に建てられた戸建住宅の買い取りと再販を専門に行っている会社だが、従来の不動産仲介取引よりも、中古物件の流動性を高める仕組みを構築している。

Opendoorでは、売却希望の家主からサイト経由でアップロードされる住宅の基本情報(築年数、家の状態、設備のリストなど)と、同社が収集した近隣エリアの不動産取引データから適正な買取価格(仮)をAIが算定して、2日以内に通知する。

その後、担当者から訪問またはビデオ電話があり、家の外観や内部を案内すると、屋根、床、壁、配管、電気設備などの劣化状況が診断されて、修理に必要な費用を差し引いた、正式な買取金額の提示が5~7日後に届く。そこで、金額に納得すれば契約成立となるが、不満あれば交渉をキャンセルすることもできる。反対に、劣化状況の激しい住宅であれば、Opendoor側で買い取りを断ることもある。

Opendoor

Opendoorのビジネスモデルは、できるだけ程度の良い住宅を買い取り、最低限の修理をした後に、次の購入希望者に再販することで、中古住宅の流通にかかる無駄なコストと時間を省こうとするものだ。そのため、物件を買い取り、再販を完了するまでの在庫保有期間も平均で約90日間と短い。

《Opendoorの物件買取りフロー》

Opendoorでは取引コストの透明性を保つため、住宅の買取価格と手数料の収益体系を分けている。買取契約が完結するまでのサービス手数料として5%、決済手数料として1%の合計6%がかかる設定で、例えば、買取価格が25万ドルの場合には6%分が差し引かれると237,500ドル、そこから修理費用が引かれたものが、売り手が受け取れる金額になる。

《Opendoorの住宅買い取り例》

一方、Opendoorが買い取りした中古住宅はエージェントを介さずに、購入希望者に対して直接販売している。買い手はサイト上で希望の物件を見つけた後、オンラインでバーチャルツアーを体験するか、アプリから家のロックを解除してセルフ内覧を行うことができる。購入者向けの住宅ローンも用意しているが、「ホームリザーブ」という独自の予約制度を設けているのが特筆すべき点である。

この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて

JNEWS会員レポートの主な項目
・中古住宅買い取り業者のビジネスモデル
・築古住宅再生の買い取り相場と採算構造
・不動産仲介業者と住宅買取業者の連携モデル
・見直される築古マンションの価値と取引動向
・耐用年数でみた住宅実質価値の考え方
・米国の住宅買取再販ビジネス動向
・中古住宅市場に参入するiBuyerのビジネスモデル
・住宅買い取り再販業者の問題点について
・コロナ禍で見直される過疎地の空き家再生ビジネス
・VR/ARセールスにシフトする不動産業界の販売手法
・相続実家を維持する空き家管理サービスの業界構造
・人生最後の資産「生命保険」を買い取る投資ビジネス

この記事の完全レポート
JNEWS LETTER 2020.11.7
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。
※JNEWS会員のPASSWORD確認はこちらへ


(海外ネットビジネス事例)/(トップページ)/(JNEWSについて)/(Facebookページ)

これは正式会員向けJNEWS LETTER(2020年11月)に掲載された記事の一部です。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料による情報提供をメインの活動としています。 JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。

JNEWS LETTER 2週間無料体験購読

配信先メールアドレス

※Gmail、Yahooメール、スマホアドレスの登録も可
無料体験の登録でJNEWS LETTER正式版のサンプルが届きます。
 
Page top icon