オフィス業務を自動化させるロボット・プロセス・オートメーション(RAP) は大企業を中心に導入が検討ているが、ロボットを正式稼働させるまでのフロー作成や操作方法の習得には手間がかかるため、専門のトレーナー人材が新職種として浮上している(JNEWSについてトップページ
ロボットアウトソーシングで生まれる新職業と業界構造

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JNEWS会員配信日 2019/6/23

 オフィスのPC業務を自動化させるロボット・プロセス・オートメーション(RPA)の普及は、既存のホワイトカラー人材にとって、失職や賃金ダウンの要因になることも懸念されるが、その一方で、新たな職種も生み出している。RPAツールを活用して、米国RPA業界の賃金レポートによると、クライアントの業務自動化システムを開発する「RPAデベロッパー(開発者)」の仕事は、経験が3年未満でも15.5万ドル、3年以上が17.5万ドルとなっている。

さらに、企業がRPAを導入するまでには、社内でどの業務が自動化に適しているのか、自動化で軽減できる作業時間の算定、自動化プロセスの設計、社員に対するRPA運用のトレーニングなどを行う必要があり、そのコンサルティング職へのニーズが高まっている。現状では、RPAに精通した知識とスキルを持ち、コンサルティングができる人材は不足しているため、平均年収は20万ドル以上と高い。

RPAシステムのコンサルティングは、RPAツールの売り込みとセットになっているため、大企業をクライアントとして、大口の契約を獲得できる者ほど、高年収を稼げる構造になっている。

Robotic Process Automation Salary Guide 2018 (PDF)

RPAのスペシャリストになるには、「UiPath」や「Automation Anywhere」など、世界でシェアの高いRPAツールが提供する公式eラーニングのカリキュラムを受講して認定資格を取得する道筋がある。公式カリキュラムの解説だけではわかりにくい場合には、RPA専門のITスクールで学ぶ方法もある。RPAツールの操作自体は、高度なプログラミングをゼロからマスターするよりも難易度は低いため、海外では、ロボットによって仕事を奪われる懸念のある、ホワイトカラー人材の新たなスキルとして、習得するケースも出てきている。


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