プレミアムスニーカーを作る新興D2Cブランドの採算モデル

JNEWS会員配信日 2018/3/23

 価格の透明性と流通経路の見直しにより“ブランド”の在り方に変革が起きているのは衣料品だけではない。「Oliver Cabell」は、英オックスフォード大学の出身で27歳の起業家が、個人エンジェル(投資家)から120万ドルの資金提供を受けて2016年に創業した、プレミアムスニーカーを作る新興ブランドである。

同社のスニーカーには、本革の中でも最上級のフルグレインレザーが使われて、スペインの工場で手縫いにより縫製がされている。デザインはシンプルで、派手なブランドロゴなどは付けられていない。

価格は178ドルと188ドルの設定だが、他のメーカーならば375ドル相当の品質で、購入者からは、スタイリッシュでフィット感も素晴らしいと、高評価のレビューが多数付いている。販売はオンラインのみだが、米国と、それ以外の世界の 200カ国以上にも送料無料で発送している。到着したスニーカーのサイズが合わない場合には、30日間の返品保証が設けられている。

同社も販売価格に対する原価の内訳を公開しており、それによると製造コストや税金、送料までを含めた原価率は約46%となっている。販路をネット直販にすることで、中間業者や販売店舗に対するマージンを払う必要がなく、その分だけ高品質のスニーカーを割安な価格で提供することができる。

Oliver Cabellは、社員数10名未満でスタートした企業だが、生産量を小ロットに設定した上で、米国外からの国際注文(注文100ドル以上は送料無料)も受け付ける方式で、スニーカーの良さがわかるコアな客層を開拓している。

Oliver Cabell

《Oliver Cabellスニーカーの原価内訳》

独自に開発した商品をネットで直販する D2Cブランドに共通した特徴は、広告には予算をかけずに、商品の生産数を小ロットに抑えつつ、人気が上昇すれば、予約待ちのウエイティングリスを増やすことで、商品への渇望感や口コミを広げている。
決して、自らの利益を削った薄利のビジネスをするのではなく、詳しい情報公開をすることで、適正な原価と利益のバランスに納得してくれる顧客だけを相手にしていることである。

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