高級古着を委託販売するコンサインメントストア
JNEWS会員配信日 2018/2/20
米国やカナダでは「コンサイメントストアー(consignment store)」という業態の店舗が、スモールビジネスとして流行っている。店の外見は、古着やブランド品を扱うリサイクルショップのようだが、「コンサイメント=委託」の意味で、店内にある在庫はすべて、一般ユーザーから委託品として預かった商品である。
それを近隣の消費者に販売することで、委託手数料を得るビジネスだ。
購入客にしてみると、商品を手にとって実際に確かめることができ、程度の良い中古品だけが販売されているため、ネットの個人売買で購入するよりも安心できると評判が良い。一方、着なくなった服などの売却を委託する売り主は、ネットに出品して商品発送までを自分で行うのが煩わしい、または、やり方がわからない、という主婦や高齢者が中心になっている。
高級ブランドの衣類やアクセサリーを専門に取り扱うコンサインメントストアーでは、売り主の顧客から預かる商品は、品質のチェックをした上で、小売価格の25~50%で売値が設定される。商品の保管料はかからないが、商品が売れると、売上の55%が店側の取り分となり、45%が売り主に支払われるシステムだ。古着を中心に扱う海外のコンサイメントストアーでは、店と売り主との売上分配は、およそ半々というのが標準的なレートになっている。
コンサインメントストアーの経営では、委託された商品の在庫管理が煩雑になりやすいため、それを解決するためのシステムも開発されてきている。中小の店舗向けに開発された委託販売の運用ソフトは、売り主毎のアカウントを作成し、複数品目を預かっている商品の在庫リストを管理して、販売用のプライスタグまでを作成できる。一定期間中に売れなかった商品に対しては、自動的に割引率が高くなるように価格変更する機能もある。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます → 記事一覧 / JNEWSについて)
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