JNEWS会員配信日 2015/9/12
事例:SPOT
個人所有の遊休地を駐車場として手軽に収益化できる仕組みは「P2Pパーキング」として広がり始めている。米国では多数の P2Pパーキングアプリが登場してきており、タクシー業界に切り込んだ「Uber」や「Lift」のようなポジションを目指している。
「SPOT」は、その中の一社で、ボストン、シカゴ、サンフランシスコなどの8都市で、駐車場オーナーとドライバーを仲介したビジネスを展開している。オーナーは、貸し出したいスペースを地図上で指定して、現地で撮影した写真と共に登録をする。駐車料金は、近隣の相場を見ながら、時間単位、1日単位、1週間単位、1ヶ月単位の単価を自分で設定することができる。
オーナー自身が駐車場を利用している場合には、使わない曜日や時間帯のみを貸し出せるようにスケジュール設定することも可能だ。
ドライバーは、目的地付近の駐車スペースを検索して、利用したい日時のオンライン予約をする。駐車場までの順路はアプリがナビゲートしてくれるため、個人宅のガレージが出品されているようなケースでも困らない。駐車料金はクレジットカードやペイパルによる電子決済がされて、料金の15%がSPOTの手数料収入になる。
ドライバーがSPOTを利用する利点は、通常の有料駐車場をよりも最大で6割以上も安い駐車スペースを見つけられることである。
駐車場オーナーの収益見通しについては、SPOTがボストン市の周辺をモデル地域とした平均料金単価を公開しており、それによると1台1日単位のレンタルで 5〜15ドル、1週間単位で30〜90ドル、月単位で100〜300ドル。決して大きく稼げるわけではないが、空いているスペースから着実な収入が得られるようになる。
※出所: http://www.parkeasier.com/whats-a-spot-worth/
(この内容はJNEWS会員レポートの一部です)
■JNEWS会員レポートの主な項目
●パーキングアプリで変わる駐車場業界
●P2Pパーキングによる遊休地の収益化モデル
●日本での駐車場レンタルによる副業と規制問題
●便利+安さをウリにした駐車代行サービスの仕組み
●パーキングメーターの開発とスマートパーキング
●近未来の労働力不足を解消するオンデマンドワーカーの台頭
●眠れるデータを発掘して収益化するビジネスモデルと着眼点
●リアルタイムで価格を変動させるダイナミックプライス戦略
●個人ドライバーが副業として参加するライドシェアリング市場
●安全コストを意識したカーシェアリング事業の採算と転換期
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2015.9.12
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