JNEWS会員配信日 2015/6/29
事例:Warby Parker
オンライン販売からスタートして成功したショップが、次のステップとしてリアル店舗を出店していくスタイルは、小売業の未来形を示唆している。
まず、オンラインで成功するには、従来の小売店とは異なる魅力や販売方法を構築する必要があり、そこで培ったノウハウやサービスの形態を、リアル店舗にも適用してくるためだ。
2010年に創業した「Warby Parker(ワービーパーカー)」は、新しい発想でメガネをオンライン販売することに成功した業者だが、ニューヨーク、ロサンゼルス、ボストンなどの大都市を中心にリアル店舗も展開するようになり、現在は19ヶ所の店がある。
同社がメガネを販売する方法は、「warbyparker.com」のサイトに掲載されている商品リストの中から、顧客が気に入った5種類のメガネフレームを選択すると自宅へ送られてくる。その中から最も似合うフレームを決めたら、すべてのフレーム(5個)と、眼科で作成してもらった度数の処方箋を同封して5日以内に返送する。後日、完成したレンズ付きのメガネが届く仕組みだ。
また、5種類のフレームを試着しても気に入ったものがなく、購入に至らなくてもキャンセル料金や送料は発生しない。
《オンライン・メガネ販売の仕組み》
●Webサイトで気に入ったフレームを5点選ぶ。
↓
●フレーム(5点)が自宅に届く。
↓
●フレームを試着して購入する商品を決める。
↓
●すべてのフレーム(5点)と処方箋を返送する。
↓
●完成したレンズ付きのメガネが自宅に届く。
Warby Parkerのリアル店舗では、視力の測定、メガネのフィッティング、修理などにも対応している。ただし、オンラインが本業のため、大量の商品在庫は置くことは無く、店のスペースは最小限に抑えている。それでも、リアル店舗があることは、消費者に安心感や信頼性を与えることや、ショップのブランド価値を高めることに貢献している。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です)
■Warby Parker https://www.warbyparker.com/
■JNEWS会員レポートの主な項目
●ECの不便を補完するオフラインストアー
●オンライン・オフラインの新たな店舗機能
●オンライン・オフラインの紳士服販売
●インストア・ピックアップによるリアルな買い物
●オンライン・メガネショップのリアル店舗展開
●スタイリストサービスの新業態モデル
●ファストファッションの次に訪れるアパレル業界の革命的潮流
●フリーマーケットを起点とした小売ビジネスの新形態と個人売買
●実店舗からオンラインの買い物へ誘導するショールームビジネス
●開業コストを抑えて走行するファッショントラックの起業モデル
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2015.6.29
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