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  論文の盗用問題を受けて、他の原稿から引用された部分を自動検索して不正を発見できるシステムを大学が導入しはじめている。その副産物として、提出された原稿の独創性(オリジナリティ)を点数化する機能も開発されている。
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原稿のオリジナリティをチェックして
不正を見破る盗作検査システム
JNEWS会員配信日 2014/8/9
事例:Turnitin

 盗用チェックシステムの導入が特に求められているのが、高校や大学などの教育機関である。学生が提出するレポートや論文が上手く書けていても、近頃では、それがオリジナルの原稿であることを確認する作業が必要になってきた。もしも盗用した原稿に対して単位や学位を与えてしまえば、教育機関としての権威や信用が失墜してしまうためだ。

Turnitin(ターンイットイン)」は、学生が執筆したレポートをチェック・採点するためのクラウドシステムで、学術書や雑誌・新聞に掲載された1億3千万以上の論文や記事、240億以上のWebページ、3億件以上の提出済み学生レポートなどがデータベース化されている。

学校側は、学生がオンラインで提出したレポートをTurnitinのデータベースと照合することにより、不適切な引用や、盗用の疑いがある箇所を発見することができる。さらに、盗用チェックの副産物として、レポートの中に、どれだけ独自の分析や考察が含まれているのか、などオリジナリティを判定することができ、教員が学生に対して、論文の執筆指導をするのに役立てることもできる。

Turnitinの利用は、学校単位の年間契約制となっており、学生一人あたりの単価(数十セント)×学生数によって料金が算定される体系になっている。

もともと同システムは、1997年にカリフォルニア大学バークレー校の卒業生が、論文の査読をするためのアプリケーションとして開発したものだが、ネットからコピぺされた論文を判別するシステムとして需要が拡大して、日本を含む、世界各国の教育機関や出版社などが導入している。現在では、英語の原稿を翻訳して他言語で盗用しているレポートも検知することも可能となっている。

 

この記事の主な項目
 ●ゲーム実況動画による広告ビジネスと著作権管理
 ●コンテンツ・プレイジャリズムとは何か?
 ●論文レポート盗作検査システムの開発動向
 ●著作権者の盗用サイトに対する解決と対策方法
 ●共有・盗用の棲み分けと著作権を利用した集客ノウハウ
 ●著作権を利用したプロカメラマンの集客方法
 ●会社の“秘伝のタレ”はどのようにして守ればよいのか?
 ●保護期限切れの知的資産を再利用したコンテンツビジネス

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