JNEWS会員配信日 2014/8/29
事例:Prove Trust
オンライン上のシェアリングサービスでは、代金決済のトラブルを回避するために、クレジットカードの保有者のみをメンバーとしているし、人物の信用については、実名性ソーシャルメディアのアカウントを保有していることを入会条件としているケースが多い。
たとえば、旅先での宿泊場所をシェアする「Airbnb」では、グーグル+かフェイスブックのアカウントを持っていることを入会の条件としている。プロフィールには最低1枚以上の顔写真を掲載し、他の項目でも登録した情報に偽りが無いこと確認する認証機能を充実させている。さらに宿泊後には、相手からのレビューが投稿されて、その利用歴が、Airbnbコミュニティ内での“信用”として蓄積されていく。
シェアリングコミュニティでの実績や信用は、他のシェアサービスにも役立てることができ、優良なシェアラーとしてのキャリアが長い人ほど、好条件で様々なシェアリングができるようになる。
そうしたシェアコミュニティ上の信用を一括管理できるシステムを構築しようとしているのが「Prove Trust」というサイトで、Facebook、Craigslist、AirBnB、eBay、それに電子通貨ビットコインの利用歴から、そのユーザーがどれだけ信頼できる人物かをスコア化できるようにしている。
評価の内容は、その人のプロフィールの信憑性を示す「リアルスコア」、どれだけソーシャルネットワークを使いこなしているのかを示す「ソーシャルスコア」、過去に個人取引をした他ユーザーからの評価状況を示す「フィードバックスコア」を算定し、すべてのスコアを集計して最終的な信頼スコア(トラストスコア)を出するようになっている。
■Prove Trust https://www.provetrust.com/
■この記事の主な項目
●シェアリングユーザーの成長過程とは
●欧米シェアリング人口の割合と市場規模
●シェアリング経済で形成される信用社会の仕組み
●入会条件で決まるシェアコミュニティの価値
●自家製食品をシェアするフードスワップ
●多様なスキルを交換するためタイムバンキング
●タイムマネーによる労力の取引交換
●脱マイカー世代を取り込むタクシー業界向け集客支援ビジネス
●シェアリングエコノミーのエリート層と新たな信用社会
●安全コストを意識したカーシェアリング事業の採算と転換期
●スキルシェアリングによる労働市場のセカンダリーマーケット
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2014.8.29
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