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  求職者の選考を迅速、かつ客観的に行うため、応募の際にオンラインテストを受けてもらうことで、その人の性格や仕事への適性を判断する仕組みを、パート人材などを大量に採用する企業が導入しはじめている。テスト結果をビッグデータ分析にかけることで、面接官の主観に偏らない人選ができる。
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オンラインテストによる
求職人材のフィルタリングシステム
JNEWS会員配信日 2014/4/6
事例:SHL.com

 欧米企業の人材採用でも、履歴書と面接を重視してきたのは同じだが、最近では、応募者の適性を把握するためのソフトウエアやオンラインテストが使用されるようになってきている。これは、採用に関するコスト削減と、“ハズレの人材”を間違って採用する確率を減らすためである。

たとえば、スーパーマーケットや大型小売店などの求人では、店舗の一角にパソコン端末を設置して、求職者がオンラインで応募できるようにしており、簡単なオンラインテストを無人で行っている。テストの内容は、その人の性格を把握するためのものや、仕事の処理能力を測るものなどがある。

応募者には、最初にオンラインテストを受けてもらうことで、人事担当者の面接にかかる負担を軽減して、仕事に対する適性も、客観的に判断できる。そこで、リクルート用オンラインテストの開発会社が成長してきている。

コカ・コーラや宅配会社のDHLなど、世界の大企業を多数クライアントにしている人事コンサルタント会社の「CEB」では、「SHL Talent Measurement」というシステムを介して、求職応募者の能力やパーソナリティ診断ができる、各種のオンラインテストを提供している。

テストはパソコンの画面上で、アンケート方式の選択肢から、正しいと思う項目をチェックしていく方式。その回答内容を分析することで、対人能力、仕事への積極性、計算力、読解力、注意力などを診断することができる。

大企業では、製造、販売、物流、サービスなどの各部門で、大量の人材を採用しなくてはいけないが、すべての応募者を、人事担当者が個別に審査していたのでは、膨大な時間と手間がかかってしまう。そこで、オンラインテストより応募者のフィルタリング(ふるい分け)をすることが「ボリューム・リクルートメント・ソリューション」と呼ばれている。



この記事の主な項目
 ●オンラインテストによる人材フィルタリングの方法
 ●大量の求職応募者を捌くクラウドシステムの動向
 ●オンライン面接プラットフォームの開発商機
 ●オンラインゲームを活用したリクルート活動
 ●ビデオゲームからのデータ分析による人材採用モデル
 ●ゲームによるマリオットホテルの人材獲得戦略
 ●リクルート用ビッグデータの提供ビジネス
 ●非正社員向けボーナス制度の導入とリバース・メンタリング

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