JNEWS会員配信日 2014/1/8
事例:eBayNow
ネットショッピングは、安い買い物ができるが、商品が到着するまでに数日かかる。できるだけ早く欲しいということであれば、近隣の実店舗を利用したほうが良いが、忙しくて買い物に行く時間が無い。そうした人達に向けて、オークションサイトのebayが、地域を限定して立ち上げた、「eBayNow(イーベイナウ)」という新サービスが好評だ。
このサービスでは、該当地域に店舗がある、量販店やディスカウントチェーン等と提携しており、利用者が専用のスマホアプリで希望の商品を注文すると、約1時間で商品を届けてもらえるのが特徴。たとえば、プリンターのトナーが切れたので、すぐに交換用のトナーが欲しい。風邪をひいて寝ているので、風邪薬(市販薬)を届けてほしい、などのニーズにも対応してもらえる。
配達を依頼するには、最低25ドル以上の注文が必要で、配達料は5ドルとなっている。いまのところ、配達地域は、シカゴ、ダラス、マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、サンフランシスコに限られているが、対象地域は増やしていく計画だ。
この配送サービスがどのように実現されているのかというと、個人の配達員をイーベイが募集、業務委託する形で、店舗から注文者までの配送を任せている。
配達員は、スマートフォンから注文内容を確認して、該当の店で商品を購入した後、自分のクルマ、自転車、または、徒歩と地下鉄やバスなどの交通機関を使って商品を届ける。
●1時間以内に商品を配達するイーベイの新事業
●米国で普及する即日配達サービスの仕組みと動向
●ローカル中小店舗への買い物代行サービス
●生鮮品を買い物代行するパーソナルショッパーの仕事
●ショッピング施設で買い物した荷物を配達代行するサービス
●配達サービスの現場を支えるフレキシブルワーカー
●タクシーに代わる車両配車サービスの可能性
●実店舗からオンラインの買い物へ誘導するショールームビジネス
JNEWS LETTER 2014.1.8
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