オンライン化する家庭教師のマッチングと新たな自習スタイル
世界でも「家庭教師」は昔からある学習形態であり、エリート大学を目指す、富裕層の家庭から利用されてきたが、最近ではオンラインでのマッチングが容易になってきたことから、「家庭教師は高額」というイメージは薄れて、一般層でも利用しやすくなってきている。
ただし、教師との直接契約は、トラブルが発生した時に面倒なため、それを解決できるマッチングサービスもある。「Tutor Matching Service(チューター・マッチング・サービス:TMS)」は、フェイスブックのアプリ上で、家庭教師と生徒とのマッチングを行っているが、その中では、授業のオンライン予約や月謝の決済機能までが用意されている。
TMSは、大学単位でマッチングシステムを提供しているのが特徴で、カリフォルニア工科大学、アラスカ大学、インディアナ大学などが、TMSのプラットフォームを採用している。大学側では、教師役にふさわしい学生の審査、承認をした上で、マッチングサイトに掲載するため、子どもの家庭側では、信頼できる先生を探すことができ、月謝のやり取りなどによるトラブルも起きにくい。
さらに、指導を行う場所として、大学内の施設(図書館や学生寮など)を活用することにより、教師の移動にかかる時間とコスト(交通費)を省いて、従来の家庭教師相場よりも、大幅に安い平均13ドル/時の料金設定を実現している。それでも、教師役の学生は、大学内で効率的なアルバイトをできるのが利点。TMSでは、それら授業料の決済額に対して、10%を手数料収入としている。
しかし、良い家庭教師を見つけることには地域格差もある。教師の大半は現役の大学生であるため、エリート大学がある都市では、優秀な教師を見つけやすいが、近隣に大学が無い地方では難しい。これは、都会と田舎に住む子どもの学力格差にも関係してくる問題だ。JNEWSレポート本編では、オンラインで遠隔指導をする家庭教師サービスの動向についても解説。
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・時代遅れの家庭教師紹介システム
・オンラインマッチングで変わる家庭教師業界
・オンライン化する個別指導の方向性
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・高騰する大学授業料と対峙するオープンエデュケーションの波
・米国ホームスクーラーにみる英才教育の始め方と情報収集力
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■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2013.6.21
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