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  いまの航空券は、同じエコノミークラスでも様々な種類があり、売価やキャンセル料の設定がすべて異なっている。それに伴い、世界中の航空券を検索できる「フライト検索サービス」が、旅行業界での影響力を高めている。
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格安航空券を起点とした
フライト検索サービスの収益モデル
written in 2012/3/18
事例:Expedia

 航空会社や航空券の選択肢が増えることにより、同じ目的地に行くにも、様々な路線の組み合わせ方ができるようになる。日本から英国に行く場合では、直行便と経由便を合わせると100種類以上の路線があり、チケット料金も、往復5万円台から50万円超まで様々。しかもその価格は、予約のタイミングによって変化していく。

そうなると、航空券を賢く買うためには、フライト検索機能を駆使することが重要なノウハウになる。そこで旅行会社(日本)のサイトでも、国際フライトデータベースの「Amadeus CRS」や「Sabre」と連携して、利用者が最も安い路線の検索〜予約ができるようにしている。

ただし、旅行会社経由のオンライン予約は、航空券の購入代金の他に、1件1名の予約につき2〜4千円の発券手数料が加算されたり、LCCの航空券は検索の対象外になっていることがある。これは、LCCのチケットを売っても1枚あたりの儲けが薄いためだと言う。

逆に言えば、フライト検索サービスは、利用件数が増えるほど薄利多売でも収益化できるようになるため、ユーザーにとっては、できるだけ規模が大きなフライト検索サービスを利用した方が、格安航空券を探しやすいし、手数料も安くて済むわけだ。

そこで、世界規模のフライト検索サービスとして、「Expedia(エクスペディア)」「Skyscanner(スカイスキャナー)」などのサイトが、大手旅行会社を凌ぐ勢力として伸びてきている。どちらのサイトも、英語、日本語、他の言語にも対応して、世界で 600以上の航空会社、20万以上の路線から、各旅行者に最適な格安航空券を検索することができる。この2つのサイトは、一見するとライバル同士のようだが、じつは同じ情報を一部で共有し合っている関係である。

■Expedia
http://www.expedia.com/
■Skyscanner
http://www.skyscanner.com/

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この記事の核となる項目
 ●格安航空券とは何か?その種類と特徴
 ●エコノミー席でも多様な航空券の種類と販路
 ●旅行会社に取って代わるフライト検索サービスの台頭
 ●オンライン旅行業界で行われるアグリゲーションの仕組み
 ●ホテルより使い勝手が良いアパートホテルの活用法
 ●アパートホテルの採算構造と大家としての参入
 ●無銭宿泊を楽しむカウチサーフィンの旅行スタイル
 ●自宅を有料レンタルするためのプラットフォーム
 ●日本から仕掛ける海外旅行ビジネスの視点
 ●円高ユーロ安を好機と捉えた欧州ビジネスの狙い方と有望国
 ●世界最大19億人の市場を生む、ASEAN−中国自由貿易圏
 ●副業として家賃収入を得る大家業の実態と物件管理の業界構造


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