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友達ネットワークの解析による
ソーシャルマーケティング
written in 2011/5/28
事例:Einstein Bros. Bagels

 ソーシャルメディアの魅力は、個人や中小企業が簡単に自身の媒体を作って、情報発信ができることにある。それは、ホームページよりも遙かに容易で、しかも「友達との繋がり」によって口コミが連鎖していくため、メディアとしての成長スピードが速い。制作費や利用料もタダのため、他の媒体で毎月の広告費をかけても集客の効果が無いような小売店や飲食店は、ダメ元だと思って試してみる価値はある。

「Einstein Bros. Bagels(アインシュタイン・ブラザーズ・ベーグル)」は、米国で 約400店を展開するコーヒーとベーグルのファーストフードチェーンだが、同社のフェイスブックページには60万人以上のファン登録がある。

これだけのファン登録があるのは、フェイスブックと連動したクーポンキャンペーンを巧みに展開しているためだ。その仕掛けは、同チェーンのフェイスブックページにアクセスして「いいねボタン」を押す(ファン登録をする)と、店でドリンクを購入した時にベーグルが無料で貰えるクーポンを印刷できるというもの。

単純なようだが、このクーポンは「Hour offers」という時間限定のサービスになっていて、ファン登録しているユーザーの中でも、常に入手できるわけではない。さらにクーポン発行される時間内(主に土曜と日曜)でも、予定の枚数で発行を終了するため、クーポンの乱発で価値を落とすことなく、ユーザーの関心を継続して惹きつけることができる。

60万部発行の雑誌に広告を掲載すると、1回につき数百万円の広告料を請求されるが、フェイスブック上で自前のメディアを作れば、案内を何度告知しても広告料はタダである。しかも、実際に同店を訪れて、ベーグルを食べた顧客からのレビュー投稿でコミュニティが盛り上がるため、一方的な広告よりも、情報の信憑性は高くなる。

■Einstein Bros. Bagels 公式サイト
http://www.einsteinbros.com/
■Einstein Bros. Bagels フェイスブックページ
https://www.facebook.com/einsteinbros

《電子クーポンによるフェイスブックファンの増やし方》

  

もう一つ、フェイスブックが実店舗の集客メディアとして優れているのは、アクセスしているユーザー(ファン)の統計情報が詳しく把握できることだ。これは、フェイスブックページの管理者のみが閲覧できる「インサイト」という機能によるもので、ファンの性別、年齢、使用言語、居住地域(国や市町村)までの分布状況がわかる。

ローカル商圏の実店舗が運営するページでは、地元からのアクセスが多いのは共通した特徴だが、その中で何歳くらいの男性、女性が主力のユーザーなのかわかるため、告知していく情報やキャンペーンの企画をそれに合わせていくことができる。

そして自社ページのファン特性は、フェイスブック内へ広告を掲載する時にも反映される。フェイスブックの収益構造は、グーグルのアドワーズと同様に、リスティング広告による収入が主体となっているが、アドワーズよりも秀逸なのは、広告の掲載先とするユーザーの条件を、年齢、性別、居住地域、興味の対象、自分のファンと繋がっている人のみ、など詳しく指定できることだ。

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JNEWS LETTER 2011.5.28
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