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天才児を発掘するための教育システムと
IQテスト市場
written in 2008/4/27
事例:MENSA 他

MENSA  我が子も来年はいよいよ小学生、という頃になると“お受験”について色々と調べる親が増える。これには地域による温度差があるが、東京近郊の名門私立小学校には定員に対して十倍以上の応募があり、その狭き門に入るには一年足らずの準備期間ではとても間に合わないことは、教育熱心な母親の間では常識。近年の私学では小中高大の一貫教育に力を入れ始めていることから、できるだけ早い時期に名門校へ入れたいと思う親が増えているようだ。

難関の私立小学校へ合格する子供の知能指数(IQ)は120以上、いや130以上だという噂もささやかれているほどで、“普通の子供”よりも聡明であることは間違いない。しかしこの知力は、生まれた時から備わった天性というより、トレーニングによって引き伸ばされた力であることが多い。受験準備のためには「知能教室」と呼ばれる幼児スクールに通うのが通例で、ここが実質的な幼児予備校の役割を果たしている。知能教室は0歳児からの知能を伸ばすことを目的としているため、受験以外の目的でも通わせるケースが増えてきている。

近年では少子化の影響を受けて、予備校や学習塾が軒並み業績を落としている中で、知能教室だけは市場が急拡大している。予備校各社が新規事業として幼児スクールの経営に着手している他、教育出版社の学研でも、有名小学校への高い合格実績を持つ幼児教育の名門「桐杏学園」を買収してこの分野に参入してきている。教育業界にとって幼児スクールは最後に残された未開拓商圏といえるが、このビジネスには個人事業としても参入することが可能だ。

「知能指数を上げる」というと、特別な才能を授けるような印象を与えるが、実際には3歳児を5歳児の精神レベルにするような早期教育のことを指している。そのため「3歳の時にはIQが 150だった」という子供が、大人になる頃には普通の凡人として埋もれてしまうのはよくある話である。しかし“知能開発”という言葉が、親の教育意欲を駆り立てることは間違いない。

この背景には複数の要因が関係していて、一つはスポーツ界にみられるような幼少期からの英才教育による成功事例が国内でも増えてきていること。もう一つは昨今の脳力トレーニング(脳トレ)や脳科学についての人気が、知能開発の市場とリンクしてきていることが挙げられる。本来の「脳力」「知能」「才能」というのは、それぞれ違う内容を指しているはずだが、一般世間ではそれを混同して解釈している感があることは否めない。

それでも「本当の知能とは何か?」という解明が進んでいることは事実で「頭の良い子」の判別方法も変化してきている。それに伴い、新たな学力診断やトレーニングの方法を考案して広げていくことには商機がある。その対象は子供だけに限らず、企業の人材採用や社内教育に関する市場にも応用することができる。そこに関連した新ビジネスの動向をみていくと、教育革命といえるほどの大きな波を感じずにはいられない。
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この記事の核となる項目
 ●幼児のIQを伸ばす知能教室の開業スタイル
 ●知能指数を指標にした幼児ビジネスの展開方法
 ●IQテストによって系列下される知能教室の業界構造
 ●天才児についての誤解と知能の判定方法
 ●才能発掘型の教育とIQテスト市場
 ●科学の力で才能を開花させる人材育成のビジネスモデル
 ●IQテストによる人材発掘の仕組み
 ●DNAで才能を見分ける遺伝子スクリーニングの領域
 ●零細業者が手掛けやすい幼児向け知育玩具のブランドビジネス
 ●占い師に代わる人生のリスクを科学的に診断するビジネス
 ●成長する脳トレ市場におけるビジネスのカラクリと潜在顧客
 ●履歴書の大量送付が招くリクルート市場の変革と新ビジネス
 ●眠れる天才児を発掘・育成する教育ビジネスと潜在市場


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JNEWS LETTER 2008.4.27
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