written in 2006/5/9
事例:Google maps 他
あらゆるビジネスに大きな影響を与える新技術が「検索エンジン」であることは言うまでもない。Web2.0の波の中でも、自分が持つ情報やコンテンツを検索エンジンと連携、共有させることが成功への鍵を握っていることはバックナンバーの中でも繰り返している。ここ数年で急速な進化を遂げている検索エンジンは使い勝手も飛躍的に向上したが、まだその成長は序章の段階に過ぎない。
というのも現在の検索エンジンでは、検索キーワードを文字(テキスト情報)で入力することを前提に設計されているためだ。パソコンからの検索ならば、それでも検索キーワードの入力方法に慣れてしまえば目的とする情報にたどり着くことはできるが、外出時のモバイル環境ではテキスト入力ほど煩わしいものはない。例えば、外出時にリアル店舗で買い物をする際に、店頭に陳列されている商品の口コミ情報やオンラインショップとの価格比較をしたい場合など、外出時にもネット検索をしたいというニーズは潜在的に高い。
そこで、テキスト入力に頼らない次世代の検索方法として注目されているのが「画像検索」である。外出時の携帯カメラから商品のパッケージや店の看板を撮影することで関連の情報がネット検索できるようになれば、検索キーワードの良し悪しで検索結果に差が生じることもなくなる。また、友達が身につけているお洒落なカバンや洋服などを写真撮影して、ブランド名や販売元のショップを調べて自分も購入するというように、画像検索の新たな活用方法は幅広い。
「テレビで見たアレは何だったっけ?」「あの女優が着ていた服はどこで買えるの?」「街角でチラッと見えたあの店、あのポスター、あの看板、あの商品を知りたい、ほしい」等、現実の世界には文字のキーワードでは検索できない対象やニーズがごまんとある。経営者の視点でそこにいち早く気づくことにより、未知なる画像検索市場における商機を見いだすことができる。では、画像検索を具体的にどう自社のビジネスに活用すればよいのか、そのヒントを探ってみたい。
(海外ネットビジネス事例一覧へ)
●画像検索がリアルショップに与える衝撃
●画像検索によるモバイルショッピングの流れ
●防犯市場から転用される画像検索技術の動向
●著作権侵害の監視に導入される画像検索の技術
●画像検索で生まれるモバイルショッピングの具体例
●画像検索による消費者の新たな買い物スタイル
●リアルビジネスの検索経路となる「キーイメージ」とは
●画像検索のセンスを身につける情報管理術について
●Web2.0のeコマース革命(検索エンジンが商品売買の場となる時代)
JNEWS LETTER 2006.5.9
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